黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

それでも僕はお酒が飲めない

一昔前のラノベの如きタイトルの通り、僕はお酒が飲めない。その時の状況や体調もあるけれど、グラス2杯程飲めたら頑張ったで賞が欲しいくらい。最悪ほろ酔い1本でグデングデンに酔い「何がほろ酔いじゃ、こんなんガチ酔いじゃ!!具合悪っ!!」とか思いながら床に沈み込むレベル。酷い時には吐き気や頭痛に加えて蕁麻疹、喘息の発作なんかを起こし、謎の虚脱感に襲われて言いようのない悲しい気持ちに苛まれたりする。何だこの効果、怖っ。お酒は楽しい飲み物じゃねーのかよ、こんなん全然楽しくないぞ。

恐らく体質的にアルコールを受け付けないタイプの人間なのだと思う。成人日本人では約4割程の人がそれに当てはまるらしいのだけれど、なんたるマイノリティ。ここでもマイノリティ。悲しい。グレそうだ。

 

松竹梅白壁蔵 澪 スパークリング清酒 750ml [京都府]

松竹梅白壁蔵 澪 スパークリング清酒 750ml [京都府]

 

 

お酒の席でのマナーが見直されて、イッキ飲みなんて文化も最近では無くなってきたものの、いち社会人男性としてお酒の席での交流や機会が多いのもまた事実。そう言った場ではアルコールは乾杯の1杯にだけにして、後は密かにソフトドリンクで攻める、と全力で守りを固めるスタイルでキメることが多いのだけれど、もしアルコールに耐性があれば、楽しく酔うことが出来るのならば俺だってガブガブお酒が飲みたい。俺だって「オイオイ、お前ら飲み会だからってあんまりハメ外し過ぎるなよ?」とか言いながら全裸になって爆笑を搔っ攫いたい。(きもいね)

学生の時分より、oasisミッシェル・ガン・エレファント辺りの何かとお酒爆飲してそうなロックンロールなバンドに憧れていたことや、酒!暴力!セックス!みたいな海外のスタイリッシュな映画に憧れていた、というのもあるのだと思う。しかしそんな「俺もお酒飲んでひとりスタイリッシュにキメたり、飲み会等で皆とワイワイはしゃぎてぇ!!」なんて思いも虚しく、悪酔いしたり体調不良に襲われたりと何かとしょっぱい思いをすることも多かった。憧れが強かった分なのでしょう、いつの間にかアルコールが飲めないことがコンプレックスへと繋がっていたように思います。誰にでもひとつはあるでしょう、ガチコンプレックス。悲しさと切なさと心の弱さしかないよ、こんなん。しょっぱい。

 

誤解して欲しくないのはね、飲み会の場自体は好きなんだよ、僕は。仲の良い友人や気心の知れた仲間たちと時に楽しく、時にアツく語り合ったり、楽しくハメを外したり。お酒こそ大して飲みはしないけれど、そうやって過ごす時間は何物にも代えがたい、とても楽しいものだと思っています。(勿論、酒入ってるし何をしても良いやん!!とばかりに迷惑行為に走りまくるような場は絶対にNGだけど。お酒は適度に楽しんでこそだと思う。)

 

しかしお酒を飲めない・飲まないとなると、ひねくれ人間のハグレ者としては何となく居心地の悪さを感じる瞬間があるのもまた事実。大体の人は心優しくて、「そんな無理して飲まないでも良いじゃん~」と言ってくれるのでありがたいのだけれども。よりお酒の場を楽しむことは出来ないものか。。うんうんと頭をひねる。そこである日ハタと気付きました。正に青天の霹靂。ナイス閃き。よっ!埼玉で抱かれたい男第一位!今日も冴えてるねぇ!(なんだこのノリ)

 

簡単な話、自分でも不思議なのだけれど、いつの間にか飲みの席でアルコールを摂取しないでもコーラや烏龍茶などのソフトドリンクオンリーで、酔ってテンション爆アゲの人に匹敵するテンションを自然と獲得出来ることに気付いたのである。所謂ナチュラルハイって奴だ。何とも不思議なのだけれど、飲み会の場にいると自然とアルコールを全く摂取せずとも、周囲の楽しいオーラを吸収して自分も何だか楽しくなってくる。キャッキャウフフと高いテンションで時には宴会芸用パンツなんかを披露して楽しむことが出来る。要は自分でテンションを上げているだけなんだが、楽しい場であれば周囲とリンクして自然とこちらも楽しくなってくる。たまに全然酔ってないのに「何、酔ってんの?」なんて言われたりもするレベル。なんて健康的。ビバ、ナチュラルハイ!!

 

結局未だにアルコールは殆ど飲めないので、直接的な解決にはなってないのだけれども、こんな風に目線を変えてコンプレックスと向き合うとまた違うアプローチが生まれて何とかなったりする。時に考えすぎだよ、と言われがちな僕だけれども、考えすぎると意外な解決法が生まれたりするからそんなに悪いもんでもないんじゃねーかなーと思う。時には考えすぎるのも大事だ、これからもぶっつぶれない程度には考えて向き合っていきたい。

 


GEZAN 『八月のメフィストと』PV Full size

 

最近はこれずっと聴いている。めちゃんこカッコ良いです。

 

本日のテーマソング

GEZAN/八月のメフィスト

「泣かされる」より俺は勝手に「感動」したい

先日、映画館にて「君の膵臓を食べたい」という映画を観てきました。インターネッツによると、現在の注目作品ランキング堂々2位と中々に流行しているご様子。ベストセラー小説が原作で、意味深なタイトルに

 

ラスト、きっとこのタイトルに涙する

 (君の膵臓を食べたい キャッチコピーより引用)

 

なんてキャッチコピーも付いていて、個人的に割と期待大の映画だった。少年時代のセンチメンタルな思い出を巡る青春映画で、感動的なストーリーのとても良い作品だったのだけれど、ラストシーンで呆気に取られてしまった。あんまり良くない方の意味で。(以下ネタバレしてしまうかも、ご注意下さい。)

 

理由は単純で、「え、『ラスト、きっとこのタイトルに涙する。』て言ってたやん!!割とラストさらっとしてるやん!!!」って思ってしまったから。「ラスト、きっとこのタイトルに涙する。」の文句から「ラストシーンでこれまでの伏線とか全部鮮やかに回収した挙句、名作ミステリーばりの想像の斜め上をいく大どんでん返しが待ってるんだろうな~涙枯れ果てるくらい泣いちゃうんだろうな~やべ~超エモいやん〜」なんてことを考えてしまっていたのが原因だ。所謂自分の中の期待値が尋常じゃなく高くなりすぎて、内容が勝手に期待外れになってしまうパターン。

 

振り返れば、本でも映画でも僕はこのパターンで拍子抜けしてしまうことが多い。て言うか大体がそのパターン。その度に「何でや!!俺だって感動したいやん!!俺の感性はどうなっているんだ!!?ちっっくしょ〜!!!」とへこんで自虐的な気持ちになったりする。コレ、何でだろうな〜と考えてみたら、割と簡単に答えが出た。極めて単純な理由。要は強制的に泣かされるよりも、自分自身の感性で作品からエナジーを受け取って勝手に感動したいのだろうなー、と。

 

こうした類の作品によくある、「こんな展開、お前ら絶対泣くやろ??オラァ泣けコラァ、ここで美しい涙流してみんかい!こんな演出、涙溢れるやろ??オラァ!」と言わんばかりの泣きの演出に逆に冷めてしまっているのだろうな、と思う。決して作品の悪口や批判をしたい訳じゃないよ。作品に罪はない。全てひねくれた俺のねじ曲がった根性が原因だよ、こんなん。キレたお母さんに「あんたのそういうひねくれた所、私大嫌い!!!」と暴言を吐かれたこともあるよ、冷たい人間の仲間入りだよ、俺みたいなもんは。

 

しかしそれでも、僕はやっぱり作品に強制的に泣かされるより、勝手に感動したいと思う。作品と自分自身の感性と向き合って、作品から溢れるパワーやエナジーをひねくれ切った中でも純粋な、心の柔らかい部分で受信して元気を出したり、熱い気持ちになったり、涙を流したいと思う。かつて大槻ケンヂの小説、グミ・チョコレート・パインを読んで、青春とエモーションとコンプレックスと泥に溢れた文章に、まるで自分のことが書かれているような気持ちになって、全編を通して涙が止まらなくなった時のように。花沢健吾の漫画ボーイズオンザランの5巻で、主人公の友人のボクサーが負け続きの試合から逃げて風俗巡り旅行する回で、「さっき買った娘、俺の腹筋割れてるの見てほほえんでくれたんや。俺、ボクサーやったわ。」って言ってまた試合に出て戦おうと決意するシーン読んだ時のように。公私共に色々あって荒れていた際に、LOSTAGEのいいこと/離別って曲を聴いて「もう関係ねぇわ、好きにやったるわ」と思えた時のように。我ながらなんて自分勝手な奴だろう、と呆れる気持ちもあるけれど、それでもそんな風に自分のフィーリングで感じ取って、勝手に感動したいと思う。そんな風に作品に向き合っていきたいっす。

 

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

 

 

本日のテーマソング

LOSTAGE/窓

 

 

THE BACK HORNが好きな俺はムックも好き

僕が学生時代から好きなバンドのひとつに、THE BACK HORNがいる。バンドの名前は知っているけれど実際に彼らの曲には触れたことが無かった高校時代、始めてTHE BACK HORNを聴いた時に死ぬほど驚いたのを覚えています。

 

何処へ行く

何処へ行く

 

 

人間のダークな内面をこれでもか!これでもか!てな具合にブチまけ、それでいて生きる意志と優しさも孕んだ歌詞に力強くて衝動的なボーカル。そして激しくも心猛る、芯のあるメロディを含んだ楽曲。

ひねくれふてくされ悶々として攻撃的な感情を内に秘めつつ、吐き出す術を持たずに灰色の学園生活をヨギナクサレた、落ちこぼれふぁっきん高校生だった僕にとって、彼らの存在は当時めちゃくちゃセンセーショナルだった。そしてめちゃくちゃクールだった。「やっべぇ!カッコ良いいいい~!!!」と夢中になるのも無理はないし、何なら「高校卒業したらバックホーンみてぇなバンド組んでブイブイイワシたるぞぅ!!」とか割とガチで考えていた気がする。まあ結局思いの他大学でのキャンパスライフをエンジョイし過ぎてその夢は叶わなかったのだけれど。俺ったらほんとバカチン。(でもコピバン組んで中々にハードなライブが出来たので良しとする、めちゃんこ楽しかった、アレ)

 

そんな訳で最近でも過去のアルバムをヘビロテするくらいに好きなTHE BACK HORNなのだけれど、そんなバックホーンが好きな僕は実は同じベクトルでムックも好き。

 

かつてART-SCHOOLsyrup16gと並んで「三大鬱ロック」なんて呼ばれたTHE BACK HORNと、密室系とも呼ばれ00年代のヴィジュアル系シーンを牽引して来たムック。同じバンド形態で活動しているものの、界隈も音楽性も違うんじゃないの?なんて声が聞こえてきそうだけれども、声を大にして言いたい。THE BACK HORN好きな人はきっとムックも好きなはず。完全に僕の感性から独断と偏見で物を言ってるので、責任は負いかねますが、多分何かしら「おっ!」っと引っかかる部分はあると思われる。だって僕がそうだったんだもの、ブログという媒体を利用して声を大にして勝手に無理やり紹介したい。

 

 乱雑にジャンル分けするならば所謂ロキノン系の括りにいるTHE BACK HORNに片やヴィジュアル系の括りの彼らムック。こうやって書くと共通点もクソもねぇだろ、死ね!!!なんてバンド業界に根付くロックファン間の競争意識と謎の勢力に、権力的なものを利用してブチ殺されそうでおしっこ漏らしそうなのだけれど、両バンド共に初期の楽曲について言えば意外と共通点があるんじゃねぇかな~と思うのです。

先にTHE BACK HORNについて「人間のダークな内面を~etc.」等と書いたが、これらの特徴は大まかな部分で言うと彼らムックにも当てはまる。彼らの『イタイ手紙』や『絶望』、『未完の絵画』なんかのヘビィでラウドでグランジィな楽曲はアルバム・何処へ行くや人間プログラム出した辺りのバックホーンにも通じるドロドロと混沌とした衝動とエモーションを感じるし、彼らのアルバム・鵬翼なんかはイキルサイノウ辺りの衝動と優しさに加えてポップさも含んだバックホーンの空気感に通じるものがある。

また双方歌詞においても、日本語に主軸を置いて日本情緒溢れる和の香りのするメロディを時に泥臭い程に実直に歌い、奏でている点も個人的に共通して好きなポイントだったりする。

 

ていうか調べている間に知ったのだけれども、この2バンド交流あって対バンとかもしてるのね。何それ、そんなん見たいに決まってるじゃんね。活動シーン自体は違えども、こんな風に交流してライブやって双方のファン同士それぞれ音楽を共有して楽しむ。こういうの純粋に凄く良いと思います。一口にバンドと言っても、ジャンルやシーンごとにファン層って全然違って、当たり前だけれど思想的なものも違って。場合によっては「あんなもんは認めねぇ!!」と血で血を洗うような争いが起きたりすることがあったりもするけれど、ジャンルだのシーンだのに捕らわれずに「カッコ良いものはカッコ良いじゃん!!それが全てじゃん!!」と音楽を楽しむのってとても素敵なことだと思います。

 

年齢を重ねて良かったと感じることのひとつに、そんな風に音楽に対して変な偏見とか無く聴くことが出来るようになった、ていうのがある。毎日何かしら色んなバンドやアーティストを掘って聴けるのでいつも新鮮な気持ちで音楽ライフを楽しめたりする。あと友人や知り合いに「最近オススメの音楽てある?」なんて質問して聴くものまた一興。まだ見ぬジャンルやバンドに触れてダンディなロックおじさんに進化していく、というのもまた素敵。そして俺はそんな大人な音楽ファンがとても好き。そう言うの、とてもカッコ良いと思う。

 

THE BACK HORNにムック、どちらもすごいカッコ良いバンドだと思います。俺は凄い好き。聴いたことねぇわ〜て方、是非。

 

本日のテーマソング

チリヌルヲワカ/アヲアヲ 

それでも僕はCDが好き

地元にて帰省していた際、空き時間に「暇だなぁ〜」なんつってブックオフやゲオと言った中古ショップに向かう事が多かったです。

昔から暇があればこうして、まだ見ぬアツい音楽や本や漫画へ出会うことを求めて中古ショップに足を運んでは買い物して楽しんでいるのだけれど、年々こうしたお店のCDコーナーが縮小していってる気がしてならない。

 

ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務 答えはマネジメント現場にある!

ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務 答えはマネジメント現場にある!

 

 

 

て言うか明らかに縮小していっているよね、これ。中古ショップだけでなく、CDを扱っているお店全体的にコーナー縮小しているし、品揃えも本当に少なくなったな、と。欲しいアルバムがあってお店に行っても散々ハシゴした挙句「あ、売ってねえし!まぢ超ぁりえなLIし!!!」なんて言って満たされぬ物欲に悶々としつつ半ば半ギレ、心のギャルとプンプンビーム炸裂させながら結局amazonで注文する、なんてこと日常茶飯事だもの。

 

もう何年も前から言われていることだけれど、こう言う経験をすると「CDが売れない」という昨今の音楽シーンの状況を実感しますね。

 

僕のようなもんなどただのいち音楽ファンで、音楽業界で働いた経験なんて全然ないので偉そうなことなど何も言えないのだけれども、「やっぱCDとかでもう音楽聴くような時代じゃないのかなー」なんて思うことはちょいちょいあって。

 

周りを見渡してみても、音楽はアプリでダウンロードして携帯電話で聴きます!という人がほとんどだし、て言うか音楽の聴き方として最早それがメインになっている気がする。以前友人と話していた内容なのだけれども、「CDって、もう一種のコレクター向けのグッズみたいになっているのかもね」なんて意見もあって、「あーなるほどなあ」なんて思ったことがある。

 

確かに特定のアーティストや曲に興味を持ったなら、YouTube辺りで聴けばある程度はそれで事足りるし、さらに聴きたい!と思ったのならアプリなどでその場でダウンロードしてしまえば大した手間も無く、すぐさま聴けてしまう。極めて合理的。スピーディで、毎日忙しく、一日一日をサバイブすることに必死な正に現代のソルジャーとも言うべき我々現代人にとってそんな便利なもの、利用しない手はないじゃないですか。利用するよ、そんなん。もう鬼のように使っちゃうよ。だって便利だもの。アプリにyoutubeと僕も良く利用しているもの。そしてそんな流れが出来上がってる以上、わざわざお店に出向いて高いお金を出してCDを買う、という行為自体どうも効率が良くないような気がしてしまう訳よね。

 

日々進化する現代社会において、変化は付きもの。レコードからCDに変わったように、カセットテープからMDへと変わったように、日々媒体は変化していく。そんな時の流れにおいて、CDというメディアもまたこれから変化していくのだろうなーと思っています。

 

しかし、それでも僕はやっぱりCDが好き。これから先、音楽と僕たち音楽ファンのあり方がどんどんと変わっていっても、CD自体がマニアックなものになってしまっても、僕はCDが好きだし、きっと買い続けるだろうし、特に好きなバンドのアルバムなんかが発売された日には「こりゃあ一大事だぜぇい!!」と心躍らせながらお店に向かうんだろうなあ、と思う。

 

どうしてそこまでしてCDにこだわるんだい?と聞かれたら、単純に思い入れなのかなあ、ていう気がします。携帯電話もネットもなかった中学時代(俺の家にはパソコンがなかったのだ)音楽を聴こうと思ったら、もうCDを買うか借りるかしか方法がなかったのですよ、当時。高校生になってからは携帯電話で音楽情報を仕入れるようになり、相変わらず家にパソコンのなかった僕は、当時auで利用出来たリスモなる音楽配信サービスの無料音源サンプル(確か10秒くらいの長さのやつ)を参考にして気になったバンドの音源を求めてCDショップやレンタルショップに走っていた。どうしても聴きたいバンドは携帯でamazonやネットオークションを利用して購入していた気がする、うわ懐かしい。

 

そんな10年ほど前の経験から考えるとyoutubeにアプリと音楽に触れる機会が充実して随分と便利になったなあ、なんておじいちゃんのようなことを思ってしまうのだけれど、友達とアツいお勧めの俺的名盤のCDを貸し借りして感想を言い合ったり、なんて機会が無くなってしまうのは寂しいなーと思う。好きなあの娘に自分の気持ちを伝えるかの如く、アツくロマンチックなCDを三日三晩考え倒して(ほぼ一方的に)「あのバンド好きならこれもオススメだよ~」なんつって貸したりする機会が無くなってしまうのも寂しいなーて思う。(逆もまたしかり)

 

全部僕のしょっぺぇ青春時代のエピソードだけれども、音楽に触れる媒体が今と比べて少なかった分、不便さはあったけれどそれ故に生まれた繋がりや思い出があるのもまた事実。完全にこの懐古厨!あっちに行け!と言われて然るべき内容だけれど、やっぱりそんな思い入れのある、CDっちゅうものは良いなーと今でも思うのです。これから先色々と変化していく中で、もしかしたらCDってのは淘汰されて無くなってしまう、なんて未来が来るかもしれないけれど、それでもやっぱり僕はCDが好き。

 

本日のテーマソング

THE BACK HORN/空、星、海の夜

田舎の景色に、匂いにoasisの音楽はとてもよく合う

現在実家のある山形へ帰省中なのだけれども、外に出掛けた際に部屋で過ごす際と、生活を送る日常の中でひたすらにoasisの楽曲ばかりを聴いています。

高校時代に洋楽に目覚めるきっかけとなったバンドで、当時から今までずっと愛好しているバンドのひとつで、「好き好き!!まぢ超愛してるし!!」と言ってディープキスしたいくらいに大好きなバンド。そんな愛してやまない彼らの音楽なのだけれど、田舎の景色に、匂いにoasisの音楽はどうしてこうもマッチするのだろうか。

 

 

オアシス

オアシス

 

 

住宅街の中ながら周りに川や田んぼに囲まれた場所に実家はあるのだけれど、そんな環境で聴くoasisは、普段日常生活を送っている埼玉で聴くより数倍多めに心に沁みる。朝の澄んだ空気や、夕方のほのかに香るダウナー感、夜の静か過ぎるくらいに静かな暗さにちょっとしたセラピー効果あるんじゃないの?ってな具合にマッチして心にグサグサ来る。彼らの音楽は山と田園に囲まれた国道を車で走るのにも持って来いだし、台風の影響で天気の悪い、ここ数日の曇り空にもぴったりだ。

 

なんでこんな風に田舎の風景にマッチするのかって、それは多分oasisの音楽から漂う泥臭さ、もっと言えば隠しきれないで溢れるいなたさ、みたいなものがそうさせてるんじゃないかなーと思う。

 

セカンドアルバム『(what`s the story)morning glory?』に収録されている曲に、some might sayと言う曲がある。晴れた日のお散歩にドライブにぴったりな名曲なのだが、なんか全体的にもっさりとしてはないだろうか。終始ジャリジャリしたギターから飛び出すイントロのリフに、ドタドタしてるドラムに、ポップで良い意味で力の抜けたメロディから溢れる、隠しきれないまでのいなたさ。メンバーのファッションにギターのノエル兄貴のグラサンももっさり感を倍増させてる気がする。

 

初期の彼らと言えば、ロックンロール極まる傍若無人な破天荒さと、全曲シンガロング出来るくらいの楽曲のメロディセンスばかりが評価されがちだけれど、個人的にまだ洗練されていない粗削りな部分と、全体的にもっさりとしたいなたい音像もすごい好きなポイント。海外のロックスターというと、洗練されていてオシャレでスタイリッシュで果てしなく遠い存在のような気がしてしまうけれど、限りなく素でカッコつけすぎないどこかもっさりとした音とビジュアルに、変な親近感のようなものを覚えて夢中になった。そしてそんな剥き出しな部分が、心からカッコ良いと思って憧れた。ファッキンクールだった。「海外のこんなの聴いてる俺、カッコよい!」と悦に浸るようなバンドではなく、日常のあらゆる場面に寄り添って時に奮い立たせて、時に慰めてくれるような、そんなバンド。

 

地元に帰るたびに僕はあの頃と少しも変わらずに、今もrock`n roll starを聴いてテンションをブチアゲ、朝は爽やかにlive foreverを、夕方はslide awayを聴いて悠々とお散歩をし、センチメンタルな夜にはwonderwallを聴いて癒され、なんて具合に田舎の風景にぴったりなBGMと共に過ごしている。

お盆ということで、田舎の方へ帰ったり出掛けたりなんて機会も多いと思いますが、そんな時のお供にoasisの音楽はどうだろうか。きっとあまりのぴったり具合にびっくりしちゃうと思うぜ。きっと良い気持ちだぜ。それは最高にファッキンクールだと思うぜ。

 

本日のテーマソング

the amazons/junk food forever

東北新幹線は俺を乗せて

はろー、帰省ラッシュで満員電車ばりにギュウギュウな山形行き新幹線内で、案の定座れず棒立ちになりながらこれを書いている。

どうにもツイてねぇな〜てな感じの1日で、何ともモヤモヤとした気持ちで1時間以上立ち尽くしています、めちゃんこしょっぱい。

 

思えば昨日凄まじい頭痛に襲われて、実家帰省の為の荷作りを諦めて早めに布団に入った辺りから何か嫌な予感はしていたんですよ。

 

予感は的中。案の定朝寝過ごし、急いで荷作りを終えてツタヤに借りていたDVDやCDを返却。しかも返却日を誤り、延滞料金発生。料金を支払い、所用あって出発前に2つ程医者の元に立ち寄るも、夏期休暇とのことで閉店ガラガラ状態。これは仕方あるめぇ、急いで電車に乗るっぺ、と荷物を持って駅に向かう途中でツタヤから「違う店舗の商品も入ってましたよ、取りに来て下さいね」と着信あり。急いで向かい、マッハの速度で元の店舗に返却し駅に向かうもギリギリ間に合わず。結果予定より大幅に遅れた新幹線で実家のある山形に向かっていると言う訳だ。

 

そして着いたら着いたで夜も遅し。既におやすみモードの家族から「このバカタレめ!無職!甲斐性無し!クソ長男!ダメンズ!恥さらし!まざふぁっか!ふっきんしっと!あっちにいけ!」と罵詈雑言浴びるのが確定している案件。お盆というのにこの気分の重さは何だよ。ここぞと言う時のプチ不運のコンボ、ほんとやめろや。しかも棒立ちだしこんなん、プンプンビーム炸裂させながらスマホをいじる機械と化すしかないじゃねえか。

 

分かりますよ、こんなのだらしのない僕自身に全ての原因がある。そもそも事前にしっかりと計画を立てていたならば、これ全部防げた訳だしね。

振り返ってみれば、身に降りかかるプチ不運と言うのは大体自分自身に原因があったりする。

そして俺はそれが多い。いや多過ぎる、自分が恐ろしい。

稀にどう考えても防ぎ切れない不条理極まりない、プチ不運コンボがあったりするけれどその場合はもう仕方ないにも程があるので笑うしかないけれど。

 

結局ね、プチ不運コンボファックス!とか言っても自分が変わるしかないんですよね。きちんと可能な限り規則正しい生活をしてすべきことはしっかりとやって。て言うかそういう当たり前のことが当たり前に出来ないから不眠症とかになるんですよ、俺は。そしてこんな風に「拙者はダメだぁ、拙者はダメだぁ」とか思い詰め過ぎて今度は胃痛に襲われたり。くっそ不器用か!バランス感覚皆無か!マジポンコツ、生きる屍。

とりあえずは、人のことをとやかく言える程偉くも何とも無いので、何かしら説得力あること言えるくらいには偉くなりたいですね。しょっぺえ日常と自分からの脱却を目指さねば。

 

ふぁっきんしっとロボットポンコツの自分からスマートインテリイケメンカリスマ会社員にコンバートするのだ、俺は!!!

 

何だろこの記事。うるせえね、何にせよ目先の課題を頑張りたいと思います。

 

本日のテーマソング

the back horn/ひとり言

 

 

今更だけど、ガレージロックリバイバルが俺の中でキテる

完全に今更ですが、ここ最近僕の中でthe libertinesthe strokesといった所謂ガレージロックリバイバル系のバンドが絶賛大ブーム巻き起こし中です。元々高校時代にthe strokesにドハマりしたのをきっかけに、arctic monkeysthe vines、そしてJETにMANDO DIAOと聴いていき、当時大好きだったのですが、久々に聴くとやはりカッコ良いですね。

シンプルで衝動に満ち溢れていてローファイで、決してテクニカルではないけれど見た目や音も含めて、ロックンロール特有のカッコ良さがあって。年齢を重ねて好きな音楽の幅は広がって来ましたが、根本的な音楽の好みはあの頃に形成されたような気がします。(それ故にテクニカル過ぎるバンドとか、音楽よりもビジュアルのイケメン具合とかばかり語られて若い娘さんにキャーキャー言われるようなバンドとか「こんなんロックンロールじゃねー」とか思ってしまって聴けなったりする。あとギター弾く時にペンタトニック系のコテコテなリフばっか弾いちゃうのもそれ故、ってことにしておきたい)

60年代や70年代のロックンロール全盛期の時代に生まれていないこともあって、当時のバンドより、00年代に登場したガレージロックリバイバルのバンドの方が自分にとってより身近で、リアリティを感じる存在だったというのも好きな理由の一つかもしれない。

 

そんなこんなでガレージロックリバイバルのバンドを普段聴くことが多いのだけども、今、CATFISH AND THE BOTTLEMENが僕の中でとてもアツい。とてもキテいる。是非皆聴いて欲しい。そんで俺と音楽トークしよう。学生時代みたいに「これ、かっけーね」とか言い合おう。

 

ザ・バルコニー

ザ・バルコニー

  • アーティスト: キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメン,キャットフィッシュ&ザ・ボトルメン,ヴァン・マッキャン
  • 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
  • 発売日: 2014/10/15
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

このCATFISH AND THE BOTTLEMEN、北ウェールズ出身で2007年結成のUKロックバンドで、まあ言ってしまえば全然ガレージロックリバイバルのバンドではないのだけれども、ソリッドでシンプル、ローファイ感のあるロックンロールなサウンドでメロディック。ガレージロックバリバリのサウンドながら、ただの過去の焼き直しではない、現代的なスケールの大きさも感じる。こういう泥臭さもありながら、スタイリッシュさもある、UKロックほんとツボ。もうめちゃんこカッコ良いのだ。

 


Catfish and the Bottlemen - Cocoon

MVも良い感じ。ドラマ仕立て。何かエモみを感じるストーリー。カッコ良い。

 

youtu.be

この曲も好き。ちょいTHE KOOKSも入ってる感じ。疾走感もありながら、センチメンタルな哀愁も含んでる。考えてみればこういうセンチメンタルな要素が入っているバンド、俺大体好きだな。

 

youtu.be

 

これ、このバンドを初めて聴いたのがこの曲。これもカッコ良い。どの曲も2~4分代で短くまとめられていて、アルバム通しで聴いたときにダレないのもまた良い。

 

いかがでしたでしょうか、このCATFISH AND THE BOTTLEMEN。カッコ良いと好き、しか言っていない気もしますが、少しでも伝わってくれたらこれ幸い。個人的にガレージロックリバイバルのバンドが好きな方、UKロック好きな方、「ゴリゴリした正統派の洋楽ロック聴きてーなー」という方、そんな皆様に是非とも聴いて欲しいバンド。そして俺と音楽トークしよう。学生時代みたいに「これかっけーね」とか言い合おう。そして握手しよう。こういう出会いがあるから音楽を掘って聴くのはとても楽しい。

 

本日のテーマソング

the libertines/death on the stairs