黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

今週のお題「私の『夏うた』 BURGER NUDS・ミナソコ

テーマが「私の夏うた」ということで、僕が夏になるたびに聴きたくなる1曲がBURGER NUDSのミナソコ。

 

 

youtu.be

 

先日更新した記事でもちょろっと書いたのだけれども、毎年夏になると僕はBURGER NUDSが聴きたくなる。その中でも特にアルバム・low   name収録のミナソコが無性に聴きたくなるのです。サウンド的には3ピースらしいシンプルなバンドサウンドながら、「孤独」を連想させる内省的な歌詞に、センチメンタルだけれど清涼感のあるメロディ。夏うた、というとノリノリでアゲアゲな曲をどうしても連想してしまうけれども、学生時代イケてなかった芸人の僕的には、この曲こそ至高の夏うた。

 

BURGER NUDSの楽曲は不思議とノスタルジーを感じさせるものが多いような気がする。聴いていると、どこか懐かしいような気持ちになるから不思議。この曲も御多分に漏れず、聴いていると中学時代を思い出します。中学の頃とかBURGER NUDS全然知らなかったのにね。中学時代の僕はというと、完全なる根暗野郎で正に暗黒時代。嫌われたくないから人に話しかけられた時だけヘラヘラして、それ以外は死んだ魚のような目をして「ここではないどこかに行きてぇ、消えてしまいてぇ。。」とモヤモヤを吐き出せずにいた。人と会話をすることも苦手になってしまってずっと一人で音楽を聴いていたり本を読んでいたり、それだけが心から楽しめる時間だった。今思えばあれは何だったんだろうね。きっと思春期にありがちな自我の芽生えって奴だったのかな。とにかくあの頃の僕はひたすらに暗い奴で、人も自分自身も大嫌いだったし怖かったのね。(今でも暗いっちゃ暗いけどねはあと)

 

当時水泳部に所属していた僕は練習あとの夕方、ひとりプールで黄昏るのが好きで、片付けや帰り支度も放置してよくぼけーっとしていました。属に言う男のゴールデンタイムて奴だ。数少ない中学校での楽しみの1つで、ぼけーっとしながら実に色々なことを考えていたように思います。その時見ていた風景や匂い、感じていたことや考えていたこと、そんな諸々を、ミナソコを聴くたびに思い出して懐かしくなったりする。暗黒色にまみれていたはずの青春も、今となってみればそれはそれで青春に違いないし、多少屈折はしていたけれども確かに青春を過ごしていたのだなあ、と時を超えて少し愛おしく感じたりもします。僕にとってミナソコはそんな夏の青春を思い出す1曲。むせかえるような暑さの夏の夕暮れに、今年も聴いておセンチになったり懐かしくなったり、地元に帰りたくなったりするんだろうなー。

 

本日のテーマソング

それでも世界が続くなら/参加賞