黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

それでも僕はCDが好き

地元にて帰省していた際、空き時間に「暇だなぁ〜」なんつってブックオフやゲオと言った中古ショップに向かう事が多かったです。

昔から暇があればこうして、まだ見ぬアツい音楽や本や漫画へ出会うことを求めて中古ショップに足を運んでは買い物して楽しんでいるのだけれど、年々こうしたお店のCDコーナーが縮小していってる気がしてならない。

 

ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務 答えはマネジメント現場にある!

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て言うか明らかに縮小していっているよね、これ。中古ショップだけでなく、CDを扱っているお店全体的にコーナー縮小しているし、品揃えも本当に少なくなったな、と。欲しいアルバムがあってお店に行っても散々ハシゴした挙句「あ、売ってねえし!まぢ超ぁりえなLIし!!!」なんて言って満たされぬ物欲に悶々としつつ半ば半ギレ、心のギャルとプンプンビーム炸裂させながら結局amazonで注文する、なんてこと日常茶飯事だもの。

 

もう何年も前から言われていることだけれど、こう言う経験をすると「CDが売れない」という昨今の音楽シーンの状況を実感しますね。

 

僕のようなもんなどただのいち音楽ファンで、音楽業界で働いた経験なんて全然ないので偉そうなことなど何も言えないのだけれども、「やっぱCDとかでもう音楽聴くような時代じゃないのかなー」なんて思うことはちょいちょいあって。

 

周りを見渡してみても、音楽はアプリでダウンロードして携帯電話で聴きます!という人がほとんどだし、て言うか音楽の聴き方として最早それがメインになっている気がする。以前友人と話していた内容なのだけれども、「CDって、もう一種のコレクター向けのグッズみたいになっているのかもね」なんて意見もあって、「あーなるほどなあ」なんて思ったことがある。

 

確かに特定のアーティストや曲に興味を持ったなら、YouTube辺りで聴けばある程度はそれで事足りるし、さらに聴きたい!と思ったのならアプリなどでその場でダウンロードしてしまえば大した手間も無く、すぐさま聴けてしまう。極めて合理的。スピーディで、毎日忙しく、一日一日をサバイブすることに必死な正に現代のソルジャーとも言うべき我々現代人にとってそんな便利なもの、利用しない手はないじゃないですか。利用するよ、そんなん。もう鬼のように使っちゃうよ。だって便利だもの。アプリにyoutubeと僕も良く利用しているもの。そしてそんな流れが出来上がってる以上、わざわざお店に出向いて高いお金を出してCDを買う、という行為自体どうも効率が良くないような気がしてしまう訳よね。

 

日々進化する現代社会において、変化は付きもの。レコードからCDに変わったように、カセットテープからMDへと変わったように、日々媒体は変化していく。そんな時の流れにおいて、CDというメディアもまたこれから変化していくのだろうなーと思っています。

 

しかし、それでも僕はやっぱりCDが好き。これから先、音楽と僕たち音楽ファンのあり方がどんどんと変わっていっても、CD自体がマニアックなものになってしまっても、僕はCDが好きだし、きっと買い続けるだろうし、特に好きなバンドのアルバムなんかが発売された日には「こりゃあ一大事だぜぇい!!」と心躍らせながらお店に向かうんだろうなあ、と思う。

 

どうしてそこまでしてCDにこだわるんだい?と聞かれたら、単純に思い入れなのかなあ、ていう気がします。携帯電話もネットもなかった中学時代(俺の家にはパソコンがなかったのだ)音楽を聴こうと思ったら、もうCDを買うか借りるかしか方法がなかったのですよ、当時。高校生になってからは携帯電話で音楽情報を仕入れるようになり、相変わらず家にパソコンのなかった僕は、当時auで利用出来たリスモなる音楽配信サービスの無料音源サンプル(確か10秒くらいの長さのやつ)を参考にして気になったバンドの音源を求めてCDショップやレンタルショップに走っていた。どうしても聴きたいバンドは携帯でamazonやネットオークションを利用して購入していた気がする、うわ懐かしい。

 

そんな10年ほど前の経験から考えるとyoutubeにアプリと音楽に触れる機会が充実して随分と便利になったなあ、なんておじいちゃんのようなことを思ってしまうのだけれど、友達とアツいお勧めの俺的名盤のCDを貸し借りして感想を言い合ったり、なんて機会が無くなってしまうのは寂しいなーと思う。好きなあの娘に自分の気持ちを伝えるかの如く、アツくロマンチックなCDを三日三晩考え倒して(ほぼ一方的に)「あのバンド好きならこれもオススメだよ~」なんつって貸したりする機会が無くなってしまうのも寂しいなーて思う。(逆もまたしかり)

 

全部僕のしょっぺぇ青春時代のエピソードだけれども、音楽に触れる媒体が今と比べて少なかった分、不便さはあったけれどそれ故に生まれた繋がりや思い出があるのもまた事実。完全にこの懐古厨!あっちに行け!と言われて然るべき内容だけれど、やっぱりそんな思い入れのある、CDっちゅうものは良いなーと今でも思うのです。これから先色々と変化していく中で、もしかしたらCDってのは淘汰されて無くなってしまう、なんて未来が来るかもしれないけれど、それでもやっぱり僕はCDが好き。

 

本日のテーマソング

THE BACK HORN/空、星、海の夜