黴ブログ

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戦う漢(おとこ)の歌を奏でるバンド、eastern youthの新曲MV公開に号泣

戦う漢(おとこ)の無様で泥臭くてそれでいてカッコ良い様を一貫して歌い続けるバンド、eastern youthが先日27日発売予定のニューアルバム『SONGentoJIYU』に先駆けて、新曲MVを発表した。

 

タイトルはソンゲントジユウ。この曲、もうすんげえ良い。少しも衰えることが無いどころか、前にもましてキレッキレな吉野氏の絶叫ボーカルにエモーショナルなサウンド。一聴して「あ、これは半端じゃないわ。。」と引き込まれるような、実に素晴らしい1曲なのである。以前からその素晴らしい楽曲の数々に「負けてられねぇぜ!!」と励まされ、力を貰い、涙腺を刺激され続けてきたけれど、いやあ今回も凄い。今からリリースがとても楽しみである。

 


eastern youth「ソンゲントジユウ」 ミュージックビデオ

 

ゆっくりと始まりを暗示させるようなアルペジオから、全力で爆発させるように飛び出すイントロ。もうこの時点でカッコ良い名曲確定な予感がビシバシと伝わってくるのだが、そこからこれまで以上にエモーショナルな歌声で

どう転んだって俺は俺

生まれ持った生存の実感は 誰かの手に委ねちゃいけねぇんだ

eastern youth『ソンゲントジユウ』より引用 作詞作曲吉野寿

なんてoasisのsupersonicばりにアイデンティティを高らかに歌い上げる、これぞキラーフレーズ !な素晴らし過ぎるサビへと流れ込む。更には

どんな俺だって俺は俺さ 

そうだろう

eastern youth『ソンゲントジユウ』より引用 作詞作曲吉野寿

 と高らかに絶叫してこれでもか!と全力でブチアゲながら、そこから更にオクターブ奏法を駆使した、高ぶる感情を爆発させるようなギターソロへと突入する。ゆったりとした歌い出しからの怒涛の展開。正に静と動。日本情緒溢れるワビサビの世界。それぞエモーショナル。

普段泣ける映画やドラマなどでも全く泣けないばかりに、「そういう冷たいところ嫌い」だの「そういう時意外と冷たいよね」だのと心無い暴言に心えぐられることの多い僕だけれど、涙腺崩壊確定な熱すぎる展開に、「こんなん泣いてしまうでしょ。。」とか思った。恥ずかしながら、気付けばちょっと目頭が熱くなって目から汗が止まらなくなっていた。

 

そしてまた、このMV自体も凄まじく良い。可愛いちゃんねーのアップを駆使し、可愛いちゃんねーに踊らせまくる構成のMVが多発している昨今において、おばちゃんを主役に踊らせ魅せる、まるで1本の映画を観ているようなこのカタルシス。楽曲もそうだがMVの完成度も尋常じゃなく高い。MV単体で見ても純粋に素晴らしい完成度の出来になっていると思う。

 

SONGentoJIYU

SONGentoJIYU

 

 

年々、年齢を重ねるごとに責任は増え、甘えることも泣くことも許されず気付けばクソバカでのほほんとした少年時代は過ぎて、モラトリアムな時代も終わりを告げて大人になってしまった我々。いつからか現代社会という戦いの中に放り込まれ、疲弊して摩耗しても泣くことは許されずに、後戻りも出来ずそれでも生きていかざるを得ない。そんな場所に来ているのだなぁと日々実感を噛みしめることが多いのだけれど、そんな中でもeastern youthはいつだって戦う漢(おとこ)のエモさも影も弱さも全部受け入れた上で、どこまでも生き、戦い続ける覚悟を歌っているように思う。そしてそんな覚悟はいつだって我々を奮い立たせて歩かせてくれる。

 

決して上から「頑張れ!」だとか「一緒に生きていこう!」とか言うのではなく、我々と同じ、確実に実在する世界で生の実感を踏みしめながら「まだ負けてらんねぇんだよ、まだやれんだよ俺は!!そうだろう!!?」と叫び、歌い、生きていく。どこまでも愚直で泥臭くて、そして優しくて最高にカッコ良い。いつだってこれからだって、「負けてらんねぇんだよ!!」と気合入れてやっていこうと思える。そんなeastern youthが僕は大好き。新譜、今からとても楽しみです。

 

本日のテーマソング

Jimmy Eat World/Kill