黴ブログ

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チャットモンチー解散に寄せて 皆チャットの音楽が大好きだった

先日いつものようにインターネットを巡回していると、非常にショッキングなニュースが飛び込んできた。ガールズロックバンド、チャットモンチーが解散を発表したのだ。ええええ。ビックリした。バンド体制を変えながらも、積極的に活動している印象を持っていただけに驚きも大きい。

 

http://www.chatmonchy.com/info/archive/?488775より出典

 

チャットモンチー、アルバムを持っている訳ではないし、決して熱心な大ファンだったという訳でもない。しかし、沢山の曲を聴いたし、振り返ればチャットモンチーの音楽と共に思い出される懐かしいシーンなんかも沢山ある。多くの素晴らしい曲を発表してきた、偉大なロックバンドであった、と思う。

 

・全てのバンド女子の憧れ 偉大なガールズロックバンド

 

チャットモンチー、振り返れば本当に偉大なガールズロックバンドだったと思う。かつて僕が大学生だった頃、これまで男だらけであった軽音楽部に一気に女子部員が増えたことがあった。話を聞くと、どうやら彼女達の多くが「チャットモンチーを聴いて、バンドをやりたいと思った。」という。多くの女子達がチャットモンチーの音楽を聴いて、ロックに目覚めて、バンドを組むに至ったのだ。

 

これ、すげえことだと思いません?世に数あるロックバンドの内、チャットモンチーが多くの女子達の心を掴んで動かしたのだ。人ひとりを動かすことのどれ程大変なことか。そしてチャットモンチーはそれを成し遂げたのだ。確実に代々続くガールズロックバンドの歴史にその名を刻んだと思う。すげえ、といわずに何といおうか。

 

・青春の思い出が詰まったチャットモンチーの音楽

 

先程チャットモンチーの熱心な大ファンだったという訳ではない、と書いたが振り返れば大変な思い入れのあるバンドだ。多くの曲を何度も聴いたし、歌って騒いだ。そういえば「真夜中遊園地」や「ハナノユメ」に「世界が終わる夜に」を弾いてバンドで演奏もしたこともあったな。「染まるよ」を始めて聴いた時は、「何て良い曲なんだ!」とびっくりした。確か冬の日だったと思う、あまりの素晴らしさに感動して枕を濡らしたな。後、女子に「最近「染まるよ」が好きでよく聴いてるの」と言われた直後酷いフラれ方をして落ち込んだこともあった。チャットモンチーファンの後輩がギターを買いたい、というのでアツいチャットトークを交わしながら御茶ノ水に付き添って行ったこともあったっけ。結局ストラト買ってたけど。

 

思い出せば傷だらけでも美しき、青春といえる瞬間にはいつだってチャットモンチーの音楽が流れていたように思う。何が「チャットモンチーの熱心な大ファンだったという訳ではない」だ、俺のばかちんめ。僕らはみんな何度も聴いたし、何度も歌ったじゃないか。好きなバンドだよ。そう、僕ら皆チャットモンチーの音楽が好きだった。そして紛れもなく僕ら世代にとって知らない人はいない程の、大きな影響を与えたロックスター的バンドだと思う。

 

・変わっていくからこそ、いついかなる時も応援したい

 

音楽について見聞きする度に、「ファンの人はいつだって後になって『あの頃は良かった』という。」なんて声を聞くことがある。普段の活動の際には全く声を上げないのに、一切合切が過ぎ変わった後になって「実はあの頃好きだった」「実はずっと好きだった」などと好意を伝えたりするな、ということだろう。「後からいわずにその時ちゃんとそう伝えんかい!」という気持ち、確かによく分かる。これ、本当にその通りで、何ならこの記事もそうだよ。解散が決まってからあれこれ書いてるし、熱心なリスナーの方からしたらもしかして「後になって好きだったとかいうなよ!」と腹が立つ方もいるかもしれない。

 

音楽、特にバンドとなると長く続く歴史の中で変わっていくことが常であり、その中でメンバーが変わったり、活動休止したり、解散してしまったり、ということが多くある。いちファン目線で、僕も好きなバンドのそうした姿をこれまでに何度も目にしてきたし、「あの時観に行っていれば!」と後悔したりしてきた。そうした気持ちが、「あの頃良かった」だの「実はずっと好きだったのに」だのといった後出しのような発言に繋がってしまうのだろうな、と感じる。

 

しかしだからこそ、だ。いち音楽ファンとして、もうそうした後悔などないようにしたい、と思う。形あるものは、時間と共にその形を変えていく。永遠などはなく、全ては有限だ。バンドもその例外ではなく、どんなバンドもいつかは終わってしまう。だからこそ、好きなバンドだからこそ純粋に応援していきたい、と思うのである。

 

まだまだライブを観れていないバンド、一度ライブに行ってみたいバンド、沢山ある。どうにも好きなバンド程、我々ファンは手厳しく斜め上から見がちな気がする。もっとこう、シンプルに純粋に楽しんでいきたい、と思う。ファンだからこそ、いついかなる時も応援していけたら良いな、と思う。そしてもっともっとそのバンドとの思い出を増やして、一緒に歳を重ねていけたら良いな、と思っている。青臭いかもしれないけれど、本当そうよ。そうした思い出は、いつだって心の中で輝き、僕らを笑顔にしてくれるのだから。

 

チャットモンチー、本当に偉大なバンドであった。数々の名曲と思い出をどうもありがとう、という気持ちでいっぱいです。いくつもの名曲が今も心に燦然と輝いております。解散までは勿論、メンバーのこれからの音楽活動も応援していきたいと思う。

 

本日のテーマソング

チャットモンチー/染まるよ