黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

とある町医者の片頭痛に悩む俺を救ったひと言

いよいよ冬将軍が本格的に到来して、町も冬の匂いが漂ってきましたね。クリスマスも間近に迫り、どことなく浮足立った世間の雰囲気とは裏腹に、俺は怒っていた。憤怒の念が遂に爆発した俺は、あろうことか乾燥してカピカピになった冷えピタを張り、外出することに決めたのだった。ファッション性ゼロ。オカンが近くにいたら、きっと「みっともないからやめなさい!!!」などとブチ切れていただろう。

 

何故そのような奇行に走ってしまったのか。ストレートにいうと、冬になってからというものとにかく頭痛が酷いのである。子どもの時分より片頭痛に悩まされてきた経験上、恐らく低気圧が原因だと思われる。目の奥からこめかみにかけて、常時とにかく痛えのである。寝ても覚めてもギリギリと縄で締めあげるように激しく痛むのだ。心がシュルシュルと風船のようにしぼんでいくのを感じた。

 

そこで「このままではいけない!」と持ち前の探求心で、寝る前にインターネットで調べてみた。どうやら「低い気温による血行の悪さ」や「低い気温による頭の血管の収縮・拡張」が原因のようだ。なるほど、あたらずとも遠からずじゃないか。そして片頭痛の対策を調べてみれば、「ストレスや睡眠、食事に気を付けよう」といった旨が記されている。うーむ、と少し考えてしまった。(勿論本当に具合の悪い場合もあるので、全て鵜呑みにせずしっかりと病院に行って専門医の診断を受けましょう。)

 

要は正しい生活習慣を心掛ける必要があるのだけれど、これが中々に難しい。ひと言でストレスをなくそうといっても、そこには無数の壁が立ちはだかる。ストレスを完全に解消しようとすれば、そこに更なるストレスが生まれることは確実だ。生活習慣もまた然り。それを全て完璧にこなして生活することなど出来るのだろうか。そしてそれを全て完璧にこなせたら果たして幸せなのだろうか。それはそれでがんじがらめになってしまいそうじゃないか。

 

そうして眠りの淵でまどろみながら、とある町医者の言葉を思い出していた。以前不眠状態に陥った時に訪れた近くの内科の先生の言葉だ。(その時の日記がこちらです)

 

kawabeko1991.hatenablog.com

 

その時も確か「生活習慣を少しずつ正していきましょう」というお話があったのを覚えている。しかし先生はその後、「まあ生活習慣つっても、現代人の生活がまず悪い生活習慣の上で成り立ってるからねぇ~」と笑ったのだった。「こればっかりは仕方ないからねぇ~」何ていいながら。何とも適当過ぎるひと言に思わず笑ってしまったものだけれど、そんな適当なひと言に少し救われたような気がした。

 

何つぅか、何事も意固地にならずにある程度「これは仕方ねぇな」と笑い飛ばしながら、気楽に構えている位が丁度良いのではないだろうか。その上で自分が出来そうな範囲から少しづつ改善を試みていけば良いではないか。生活の中で度々訪れる体調不良などの原因を、全部が全部「悪いもの」として取り除く必要はないのかもしれない。過剰にそこに意識を回せば、きっと縛られて何も出来なくなってしまうばかりか、かえってフラストレーションが溜まってより悪いことになってしまう気がする。不眠状態の時なんて正にそんな感じだったし。

 

もうすぐ年も明ける。年末の忙しさに気が滅入ってしまうことも多いかもしれませんが、そんな時程肩の力を少し抜きながら最後まで一緒に駆け抜けましょう。抗うことの出来ない大きな壁は多々あるけれど、そんな時こそ「仕方ねぇな~」と笑いながら、時にギャグにしたりしながら乗り越えて行こうじゃないか。

 

本日のテーマソング

8otto/Ganges-Fox