黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

関西出身のロックバンドが最高に熱いし、カッコ良い。

普段ウォークマンで音楽を聴いていることが多いのだけれど、ある日はたと気付いたことがある。「あれ、俺最近関西のバンドばっかり聴いておる・・・」とふと思ったのだ。関西のバンドといっても、現在は東京で活動しているバンドや今も地元で活動しているバンドと様々だけれど、最近好きでよく聴いているバンドがどれも関西出身のバンドばかりなのである。

 

運命の一致か何なのか。ただひとつだけいえるのはどのバンドももう最高に熱いし、死ぬほどカッコ良いということだけだ。高鳴る衝動に心も身体も打ちのめされるような、そんなバンドばかり。「最近何かつまんねぇな~」とお嘆きのロックファンの方々にこそ、是非とも聴いて欲しい。今回は退屈を打ち破り、心と身体に効く関西のバンドを一方的に紹介していきたい。血沸き肉躍るような、ゴリッゴリのロックを爆音で聴いてブチ上がろうじゃないか。

 

・Age Factory

 

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まず初めに紹介したいのがこちら。奈良県を拠点に今や全国で活動する3ピースオルタナティブロックバンド、Age Factory。

 

友人の車の中で、「カッコ良いバンドがあるんだよ!」と聴かされたのが彼らとの最初の出会いであった。聴いた瞬間から、「な、何だこれ!カッコ良いー!!」と少年のようにビックリしたのを覚えている。テレキャスターから飛び出す切れ味の鋭いソリッドなギターに、パワフルで緩急自在なリズム隊。それに乗るボーカル・清水氏の感情と魂を塊にして吐き出すようなハスキーな歌声。エモーショナルながらどこか寂しさを感じる楽曲も相まって、もうぼっこぼこに打ちのめされてしまった。

 

肉体に訴えかける衝動的な部分と、心にグサっと刺さっては優しく沁み込むセンチメンタルな部分が同居しているバンドだと思う。そういうバンドは、中々いないような気がする。1度ライブで観たいバンドのひとつだ。

 

RIVER

RIVER

 

 

・GEZAN

 

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 大阪で結成され、現在は東京を拠点に活動しているバンド、GEZAN。彼らの自主レーベルである十三月の甲虫主催のイベント、全感覚際17が開催されたのも記憶に新しい。破壊的かつ暴力的な楽曲の中にキラリと光る、ポップさと文学性が何とも魅力的なバンドである。何というか中毒性が半端じゃないな、と彼らの楽曲を聴くたびに思う。ノイジーでサイケディックなパンクサウンドにやられながらも、気付けばまた何度も聴きたくなってしまう。そんな不思議な中毒性のあるバンドだ。

 

良いロックバンドに出会った時って、いつだって「何だこれ!?」という形容し難い衝撃があるものじゃないですか。僕にとって今年最もそんな「何だこれ!?」をさらったのが彼ら、GEZANだ。ノイジーだったりサイケだったりと爆音で疾走しながらも、時折香る叙情性に圧倒されてしまう。見慣れた風景がまた違って見える。そんな時がある。激しいばかりではなく、文学的かつ叙情的な風景が見えるような彼らの音楽に、いつだって心を締め付けられてしまう。カッコ良いバンド特有の、「何だこれ!?」があるバンドだと思う。

 

 

凸-DECO-

凸-DECO-

 

 

8otto

 

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 次は大阪出身のロックバンド、8otto。最近の僕はというと、もうずっと8ottoばかり聴いている。the strokesの如き、極限まで無駄を省いた洗練されたバンドサウンドが気持ち良い。ひたすらにクールでソリッドな音像に思わず身体を揺らしてしまう、そんなロックンロール。

 

しかし、ただクールなだけが魅力じゃない。1曲の中で、冷静さと情熱の間を行ったり来たりする、その楽曲構成の巧みさが最大の魅力だと思う。ギターやベースにドラムやボーカルといったピースがぴったりとはまったように、それぞれのパートが複雑に絡み合って展開していく様の、何て気持ちの良いことか。歌も演奏も曲の中でそれぞれ見せ場があって、結果全パートめちゃくちゃカッコ良い。クールさも持ちつつ、ロックンロールの熱さやカッコ良さを体現したような、めちゃくちゃカッコ良いバンドだと思う。

 

また現在は、メンバーそれぞれ普段は別の仕事をしながらも、アジアンカンフージェネレーションの後藤氏のプロデュースで6年ぶりにニューアルバムも発売され、今後の活動に注目が集まっている。普段は働きながらバンド活動を行う。不況といわれる音楽シーンで8ottoの提示した新しい音楽活動のあり方が今後どうなっていくのか、いちファンとして目が離せないし、今後も応援していきたいと思う。

 

Dawn On

Dawn On

 

 

LOSTAGE

 

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関西のバンドといえば、これは外せない。奈良県で活動するロックバンド、LOSTAGEである。たびたびこのブログでも紹介しているため、知っている方も多いだろう。

 

デビューから一貫して、エモやポストハードコアといったオルタナティブなロックからハードロックなどを基調とした、有無を言わせず「カッコ良い!」と思える音楽を鳴らし続けているバンド。最近では「ポケットの中で」のMVに見られるように、歌に焦点を当てた生活の中で浮かんでは消えていく様々な感情をすくいあげるが如き、優しい曲も増えている。ここ一発の力が欲しい、そんな時にこそ聴きたくなってしまう。そしてそのたびに「お前も頑張れよ!」といわれているような気がして、いつだって目頭が熱くなってしまうのだ。

 

また度重なるメンバー脱退から、メジャーやインディーのフィールドを数々渡り歩き、現在は自主レーベル兼レコードショップとしてTHROAT RECORDSを経営するなど、バンド活動における飽くなき探求心も素晴らしい。先の8ottoもそうだけれど、現状に満足せずに不器用ながらも常に前進して活動を続ける様は、いちファンとして応援したいし勇気づけられるものがある。音楽や人間性に触れるたびに「俺も何かやらかしてぇ」と衝動に駆られる、音も生き様もカッコ良いバンドだ。

 

Guitar

Guitar

 

 

・関西のバンドはやはり最高に熱いしカッコ良い

 

全部で4バンド紹介したが、いかがだっただろうか。何というか、どのバンドもファッションやポーズではなく、心の奥底から湧き上がる衝動ともいえる魂で活動しているようなバンドばかりではないだろうか。泥臭くもその生き様やスタンスからもうカッコ良いと思えるし、それが音にも表れているではないか。そうした音楽は身体は勿論、心も揺れる。そして僕はそんなバンドが大好きだ。最高に熱いしカッコ良い。

 

「何だか最近退屈だなあ」という方は勿論、「最近疲れてるなあ」という方、ぜひ聴いてみてはいかがだろうか。何かと疲れることも多い年の瀬に、もしかしたら普段とはまた違った風景が見えてくるかもしれない。

 

本日のテーマソング

cowpers/lost