黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

LOSTAGEの新譜・In Dreamsが最高にアツいので皆聴いたら良い

今年の6月、我らがLOSTAGEがニューアルバムをリリースした。タイトルはIn Dreams。以前から書こう書こうと思っていながら、結局はこんなに遅くなってしまった。しかしこんなアツいアルバム、記事にしたためなくてはねばなるめぇ。。と筆を取った次第。好き過ぎる余り、心の中にある熱い熱量を上手く伝えきれるか自信が無いのだけれど、ぁたし、頑張るもンッ!と心のギャルを全開にして書いていこうと思います。レッツァ、レビュー。

 

まずこちらのIn Dreams、何がアツいって曲云々の前にリリース方法、リリース後の展開がアツい。発売に当たって一般レコード店等での販売や音楽配信サイトでの配信は行わずに、ボーカルの五味岳久氏が店長を務めるレコード店・THROAT RECORDSと同店舗のオンラインショップ、そしてライブ会場のみの販売と非常に攻めた商品展開。そして宣伝広告にお金をかけずにアルバムを販売・展開し、PRする。とても攻めている。アツい、アツ過ぎる。どうりでamazonで検索しても出てこなかった訳だ。友人に教えられなければ、多分気が付くのにもっと時間が掛かったと思う。

 

CDや音楽が売れないと騒がれる昨今の音楽業界に置いて、こうした挑戦は新しいと思うし実に興味深い。配信もなく、アルバムを聴くためにはライブ会場なりオンラインショップなりで実際にアルバムを注文して聴くしかない。いち音楽ファンとしてそうした試みと言うのはとても面白いと思うし、ドキドキする。それがどんな結果をもたらすのか、現状ではまだ何も分からないのだけれど、純粋に気になるし今後も目が離せないなーと思っています。

 

そんな研ぎ澄まされたDIY精神に基づいてリリースされたニューアルバム。「これは早速注文して聴かなければ!!」とTHROAT RECORDSのオンラインショップにて注文し後日届くのを待って聴いた。一言で言って僕のドキドキは期待した通り。最高過ぎる。。!

 

一聴して、悩んでいる時や新しいことを始めようとする時、そして前に進みたい時に力を貰えるような、力強さと優しさに溢れた歌が響き渡るような、そんなアルバムだなあ、と感じました。前作の「Guitar」もそうだったけれど、過去のアルバムに比べて「歌」が前面に出ているような印象。

今回のアルバムのキーになるような楽曲のひとつ、03.窓では、

 

ほらね からかわれた ついてない日もあるさ

ところで約束の時間には 間に合うのだろうか?

LOSTAGE『窓』より引用 作詞五味岳久作曲LOSTAGE

 

 と歌い出して始まり、高揚感のあるメロディに徐々に盛り上がっていくようなギターのブリッジミュートのフレーズに乗せて

 

歩きながら口ずさむよな 気の利いた歌 歌ってくれよ

若者達よ恋人達よ 揺れるランドスケープ 窓の向こう側へ

LOSTAGE『窓』より引用 作詞五味岳久作曲LOSTAGE

 

 と困難の中にあっても歩き出そうぜ!と言わんばかりの力の籠った歌が、正に歩き始めるような開放感のあるメロディに乗せて歌われている。

そしてここからセンチメンタルで美しいメロディに乗せて、しょうもない生活の中から生まれた決意を表明するかのような、04.ポケットの中でに入る。何だこの流れ。。最高過ぎる。。この辺りで「あ、これ名盤だわ。」と確信したね、あたしゃ。

 

youtu.be

 

 他にも、疾走感のあるメロディにドンドンと突き進んでいくような08.I told.に、繊細で美し過ぎるアルペジオと静と動の展開が印象的な、「DRAMA」収録の大名曲、海の果実を彷彿とさせる09.僕のものになれと、名曲多数。頑張れ!とか世界変えてやろうぜ!とか歌詞の中で一切言っていないのだけれど、それでも「あ、俺も頑張ろう!」なんて思えるような、そっと背中を押してくれるような、それだけの熱量と伝わるものがある作品だと思う。

 

それでいて、01.さよならおもいでよでは、これぞLOSTAGEのロックや!と言わんばかりのキレッキレなソリッドな音を聴かせてくれるし、07.戦争ではこれまた彼らのハードロックよろしく、なヘビィな側面も聴くことが出来る。

彼らのどのアルバムにしてもそうだけれど、どんなアプローチで音楽を演奏しようと、全部「僕らのLOSTAGEの音楽」にしっかりとなっているのがまた凄い。よくあるじゃない、新譜を出して「あー。。何か全然違うバンドになっちゃったなー。。」なんて思ってガッカリするパターン。決してそんなパターンに陥ることなく、今作でもしっかりと流石我らがLOSTAGE!とも言うべき紛れもない音がなっている。何気にそれってすごいことだよなーと僕は思ったりするのだ。

 

悩んでいる時、力が欲しい時、何か新しいことをやらかしてぇと思う時、そっと寄り添って力を貰えるような、そんな良いアルバムになっていると思います。

やれCDが売れないだ、ロックバンドの人気が低迷しているだなんだと言われるこの頃ですが、彼らがいるなら大丈夫じゃねぇかなあ。。何て思います。少なくとも僕はそんな風に思う。未聴の方、是非。

 

本日のテーマソング

たま/きみしかいない