黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

何をやっても上手くいかない日は、頭の中でアジアン・カンフー・ジェネレーション「遥か彼方」が爆音で流れ出す

我らがアジアン・カンフー・ジェネレーションの名曲のひとつに「遥か彼方」という曲がある。記念すべきデビューアルバム「崩壊アンプリファー」の1曲目で、アニメ「NARUTO」の主題歌にもなったこの曲。同世代の音楽ファンなら知らない人はいないだろう。

 

開放弦を交えながらゴロゴロと転がり刻むベースに、始まりを告げるかのように勢い良く掻き鳴らし挿入されるギター。そして

 

踏み込むぜアクセル 駆け引きはないさ

そうだよ 夜を抜ける

作詞作曲・後藤正文 アジアン・カンフー・ジェネレーション「遥か彼方」より引用

 

と力強く歌い上げるボーカル。完璧なオープニング。大好きな1曲。何気ない時に聴いても最高なのだけれど、僕は特に、何をやっても上手くいかない下り坂な日にこそ、この「遥か彼方」を聴きたくなる。というか頭の中で自然に再生される。

 

崩壊アンプリファー

崩壊アンプリファー

 

 

突然ですが皆さん、何をやっても上手くいかない日ってありませんか?ありますよね。

 

せわしない日々の中、「何だこれ、俺取り憑かれてんのか?怖っ!」というレベルで上手くいかないことって、時々ある。いい感じの喫茶店で美味しいコーヒーを飲もうって時に限って、コーヒー全部こぼした挙句、買ったばかりの服もダメになったりするからね。オリンピックやワールドカップとか、基本俺が観戦する時に限って負けるからね。大体観てないと知らぬ間に勝ってるからね。あと緊急を要する時に限って電車止まったり渋滞したりとかする。

 

もう俺が何したねん!てなる訳ですよ。神様とか信じてないけど、あいつ絶対俺のこと嫌いやろ!とか思う。マジで。

 

まあこれは比較的ソフトな例だけれど、本当に怖いのはこうした「何をやっても上手くいかない日」は、高確率で長く続くってことだ。この「何をやっても上手くいかないしロクなことにならない周期」に一度入れば、絶叫したくなるような出来事が夏のスコールのごとく次々起こる。ちなみに僕は電子レンジ、ガスコンロ、洗濯機、パソコン、ウォークマン、目覚まし時計が1週間で全部壊れたことがあります。神様てめぇ。

 

そんな何をやっても上手くいかない日は、まるでぬかるんだ緩やかな下り坂を、石ころや泥などに足を取られながらひたすら下っていくような心地がするものだ。この下り坂はいつになれば終わるのか。そんな問いも虚しく、足を取られてまた転ぶ。思わず「もう嫌だあ!」と大声をあげそうになる。しかしそんな時、いつだって僕の頭の中では、遥か彼方のイントロが爆音で鳴り始めるのだ。

 

ゴロゴロと転がり刻むベースが、始まりを告げるかのようにEメジャーで突如掻き鳴らし挿入されるギターが、そして半ばヤケクソ気味にも聴こえる

 

踏み込むぜアクセル 駆け引きはないさ

そうだよ 夜を抜ける

 

の歌い出しの力強い歌詞が、負けそうで弱ってへなへなになった頭の中で爆音で響き渡るのである。鳴り響く遥か彼方In My Headは心を超えて、小声で口ずさみたくなってくる。次第に「下り坂だからこそ、アクセル踏み込むのも良いかもなあ」何て粋なことを思ったりする。段々と気持ちが上向きになってくるのを感じる。

 

足を取られながらぬかるんだ下り坂を下る何だか上手くいかない日には、周りが全員、石ころも泥も上手にかき分けてスイスイと歩く器用な人ばかりに見えることが多々ある。

 

しかし自分がやけにしょうもなく感じるそんな時こそ、頭の中で爆音で流れる遥か彼方が、僕の足を「下り坂だからこそアクセル踏み込んで行こうぜ」と前に進ませるのだ。下り坂を利用して、力技でガンガン進んでいくようなイメージ。下り坂でアクセル全開ならば、普通に進むよりスピードが出るってものだ。

 

そんな風に石ころも泥も蹴り上げねじ伏せて進むことで、もっともっともっと遥か彼方*1へやがて辿り着けるのだろう。そんな風に思う。

 

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本日のテーマソング

bacho/決意の歌

 

*1:作詞作曲・後藤正文 アジアン・カンフー・ジェネレーション「遥か彼方」より引用