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俺的!聴くたびに泣けるおすすめの曲6選(後編)

ハローエブリバディ。今回は僕が聴くたびに思わず泣いてしまう、泣けるおすすめの名曲を紹介する「俺的!聴くたびに泣けるおすすめの曲6選」の後編をお届けします。

 

kawabeko1991.hatenablog.com

 

世の中にこういった「泣ける曲ランキング」は数多く存在するけれど、統計を取ったランキングという性質上、どれも似たような曲がランクインしがちだ。もちろん、多くの方の涙腺を刺激する素晴らしい名曲に間違いないのだけれど、これを個人でやったらまた違った曲が入ってくるんじゃないの?ランキングとはまた違った面白さが生まれるんじゃないの?という気持ちもあったりする。

 

そんな思いの中始めた、この「俺的!聴くたびに泣けるおすすめの曲6選」も今回で後編である。どんな曲が入るのか、もしかしたらあなたの心を震わせる名曲に新しく出会えるかもしれない。ラスト、気合を入れてお送りしていきます。

 

毛皮のマリーズ 「ビューティフル」

 

ビューティフル

ビューティフル

  • provided courtesy of iTunes

 

後編最初のナンバーは、毛皮のマリーズの代表曲「ビューティフル」。当時、BEATLESThe Rolling StonesやNew York Dollsなどに影響を受け、危険なムード全開の破壊的なライブを繰り返していた毛皮のマリーズが突如リリースした、どストレートでど真ん中の1曲である。

 

人生において悩み立ち止まったり、悲しみにくれてしまった時なんかにおすすめなのが、こちらの「ビューティフル」だ。そんなタイミングで聴いたならば、きっとボロボロと涙が零れ落ち、その後は、ひとりでも立ち上がる気力が不思議と満ちてくることだろう。僕にとっての青春時代のアンセムであり、泣ける曲でもあり、奮い立たせてくれる曲でもある。

 

そこで鳴り響くのは、これまでのような60年代や70年代のロックンロールのオマージュ的サウンドではなく、ボーカル・志磨遼平氏の複雑なパーソナリティや、これまでの人生をどストレートにさらけ出した、ど真ん中の破壊力を持ったメロディに歌詞の名曲である。

 

当時まだマリーズがインディーズだった頃、地元である山形で初めてライブを観たことがある。その時のMCで志磨氏が話していた「迷った時はとにかく、自分がかっこいいと思う方を選べ!きっと大丈夫だから!」の言葉と

 

ビューティフルに 生きて死ぬための 僕らの人生

 作詞作曲:志磨遼平 毛皮のマリーズ「ビューティフル」より引用

 

高らかに宣言するかのように歌うこの「 ビューティフル」の歌詞は、あれから10年近く経った今でも僕の心を震わせ、奮い立たせてくれるのだ。

 

絶えず回り続ける人生において、時に悩んでも悲しみにくれてもいいじゃないか。失敗しても間違っても傷ついても、それはそれでいいではないか。一度きりの人生を最後まで自分自身として、そして愛する人と共に完遂できたら、それはきっとビューティフルな人生なのではないだろうか。初めてこの曲を聴いてから、何だかそういわれているような気がして、僕はいつも気が引き締まる思いがするのだ。

 

MARIES MANIA [初回盤]

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和田光司 「Butter-Fly」

 

Butter-Fly

Butter-Fly

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お次に紹介するのは、99年から2000年にかけて放送されたテレビアニメ「デジモンアドベンチャー」の主題歌、和田光司氏が歌う「Butter-Fly」だ。デジモン歌手としていわずと知れた、和田光司氏の「Butter-Fly」。現在20代のヤングアニマルたちにとっては思い出深い、誰もが知っているアンセムだろう。

 

たかが懐かしのアニソンと侮るなかれ。この曲が、本当にすごい。純粋な少年時代をデジモンと共に過ごし、現在は夢や希望を胸に現代社会をサバイブする全てのヤングアニマルたちに聴いて欲しい名曲だ。

 

なにが凄いって、曲がかっこいいのはもちろんなのだが、今聴くのとあの頃聴いたのとで聴こえ方が全く違うということだ。当時小2だった僕は、ただ「わ~かっこいい曲だなあ」と、太一やアグモンたちが戦うストーリーと共に夢中になって聴いていたものだ。しかしこの「Butter-Fly」、今聴くと様々な壁にぶち当たりながらも、果敢に日々を戦い続ける者たちの姿を描いた、応援歌のように聴こえるのだ。

 

無限大な夢のあとの 何もない世の中じゃ

そうさ愛しい想いも 負けそうになるけど

Stayしがちなイメージだらけの 頼りない翼でも

きっと飛べるさ 

作詞作曲:千綿偉功 和田光司「Butter-Fly」より引用

 

この歌詞だけで、デジモン世代の方なら完全に歌うことができるだろう。「Butter-Fly」のサビの部分なのだが、これ、確実にデジモンワールドで戦う太一たち目線の歌じゃないよね。むしろそこから少し成長し、酸いも甘いも経験した若者たちの心情を歌っているように思える。

 

アニメを観て成長し、喜びも悲しみも経験して、デジタルワールドも太一やアグモンたちもフィクションで存在しないのだと知り、大人になった今だからこそだろう。この「Butter-Fly」の歌詞が当時とはまた違った感覚で胸に迫ってくるのである。もう泣けてきて仕方がないのだ。

 

日々現実の世界で戦い続ける僕らにも、少年の頃には心の中で思い描いていた、無限大な夢があった。どこまでもいける果てしない希望があったのだ。Jリーガーになりたいとか、ロックスターになりたいとか、途方もなく大きな夢って、みんなあったじゃない。時々思う。そんな無限大な夢って、いつ頃から見なくなってしまったのだろうか。

 

しかしだ。「そんなもん叶う訳ねぇ」と笑いながらも、もしかしたら現在でも果敢に挑戦している方もおられることだろう。また形を変えながら、確かな夢や希望に向かって仕事や勉強など、日々必死に努力している方も多いことだろう。かつて描いた無限大な夢は、消え去ったのではないのだ。僕らはみんなあの頃と変わらず、形を変えながらもそれぞれの夢や希望を持って生きている。

 

そんな日々の途中、変わりばえのしない毎日につまづいてしまった時や、無力感に苛まれて疲れ切ってしまった時。この「Butter-Fly」がおすすめだ。負けそうな心でもひび割れた心でも、僕らは蝶のようにまだ飛べるのだと、和田光司氏はあの頃と変わらずに僕らに優しく歌いかけるのだ。

 

デジモンワールドアグモンも現実にはいない。僕らは選ばれし子どもたちではなかった。しかし僕らには今も夢や希望があるのだ。優しく背中を押され、懐かしい少年の日の風景や匂いを思い出しながら、「まだいける」「まだやれる」と立ち上がるその時、目からはほろほろと涙がこぼれてしまう。

 

夢や希望に向かって、毎日を必死に戦うデジモン世代の方々や、ふと疲れたなあと立ち止まってしまった方。そんな方々にぜひ改めて聴いて欲しい、おすすめの名曲だ。

 

デジモン超進化ベスト!

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銀杏boyz 「東京」

 

東京

東京

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最後に紹介したいおすすめが、銀杏BOYZのいわずと知れた名曲「東京」である。

 

ここ日本において、「東京」とタイトルのついた名曲は多くあるが、その中でも個人的に思い入れがあるのが銀杏BOYZの「東京」である。学生時代イケてない芸人として過ごし、自他ともに「モテないヤツ」として、ボンクラなる青春を過ごしてきた僕だけれど、そんな僕が失恋した際に聴く曲堂々1位として燦然と輝く曲が、この「東京」なのだ。

 

吉田拓郎氏よろしく、日本情緒溢れたフォーキーなサウンドに乗せて歌われる、失恋のその間際にボーカル・峯田和伸氏が見ていたであろう風景や心情。2人にしか分からないであろう思い出の数々を乗せた、飾らない言葉で歌われる歌詞が、我々男子の女々しい心にグイグイ沁み込んでくる。「モテないヤツ」として砕け散った数々の恋で、石ころのようになった心に響いてくる。どこまでも泣けるのである。

 

現実にある別れの瞬間のその時って、映画のように美しくはないもの。悲しき恋の結末に、砕け散った痛みに打ちのめされてしまうその時に、聴きたいおすすめの曲だ。

 

サウンドも曲も演奏も、全てにおいて素晴らしい曲なのだが、僕の心を惹きつけて止まないのがその歌詞である。

 

僕が歌うことは全部 君が僕に教えてくれたものさ

ふたりを通り過ぎたなんでもない毎日が 

僕にとってはそれこそが歌になるのさ

作詞作曲:峯田和伸 銀杏BOYZ「東京」 

 

このフレーズの、なんとも素晴らしいことか。「男の恋はフォルダ別保存」という言葉があるように、終わった恋を引きずりがちなやや女々しい部分もあるのが男心ってものだ。笑う女性陣もいることだろう。しかしこの歌詞。引きずりながらでも、思い出を胸に生きていく男心のどうあるべきか、ベストアンサーともいうべき一節じゃなかろうか。

 

僕のような若輩者が、恋愛がどうとか語るのに若干心苦しい部分もあるのだが、いわせてほしい。恋愛においてその傷は、男女両方非常に深いものだ。相手のことを思うあまり、恨む気持ちが芽生えたり憎く思うこともあるだろう。中にはその深い傷跡が、トラウマのようになってしまうことも多いだろう。

 

しかしそんな思い出や傷跡も、悲しみや嬉しさも、峯田氏の歌うように全てが歌になるのだ。そんな経験があったからこそ、できることがあるんじゃないだろうか。変わっていける部分や、優しくなれる部分があるんじゃないだろうか。

 

悲しい経験も嬉しい思い出も、自身を構成する要素になり得る。それはいつか、誰かを救うものになるかもしれない。自身の魅力になるのかもしれない。何故ならそう、全てが歌になるのだから。

 

相手を恨んだり憎んだり、悲しみにくれることよりも、そうした経験も含めて自分自身をワンアップさせ、前向きに歩いていく方が、ずっとずっと大事なのではないだろうか。「東京」を聴くたび、そんな優しい気持ちが僕の心にポン、と灯るのである。

 

泣いても引きずっても、いいのだ。そんな思いを胸に、また新しい自分自身として出発していければいいではないか。悲しい恋の結末で誰かを憎んだり、またはそんな思いに心を締め付けられるような方に、ぜひともおすすめしたい名曲だ。

 

君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命

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・まとめ

 

以上で、全2回に渡ってお送りした「俺的!聴くたびに泣けるおすすめの曲6選」を、終了します。個人的に聴くたびに泣ける、おすすめの曲を思いのままに書き綴る本記事だが、いかがだったでしょうか。文章量の影響で前編と後編に分けて更新いたしました。

 

ラブソングが意外と多めになってしまったのと、案の定ロック多めで趣味丸出しな記事になってしまった感があるが、それもまた面白いなあと思っている。あなたにとっての、大事なお気に入りの曲は見つかっただろうか。楽しんでくれたならこれ幸いである。

 

またなにか思いついたら、恒例にもなってきた感があるこの「俺的」シリーズを書いていきたいと思う。それではまたお会いしましょう。ばいちゃ!

 

本日のテーマソング

 

James Iha/Lover,Lover