黴ブログ

好きなものやことを、徒然なるまま書き散らす。

歌手・新垣結衣が素晴らしい件

はろー、はうろー?僕はそこそこ元気だ、かーびーです。ハロウィンが過ぎ去ったら早いもので、次はクリスマス!みたいな雰囲気を感じなくもない今日この頃、皆様お元気でしょうか。普段あまりテレビは見ない方なのだけれど、最近どうやら新垣結衣主演の「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマが大好評のようですね。中学時代から新垣結衣さんの大ファンである私としては、何かとても嬉しいような、誇らしいような、ドラマも全然見ないで何言ってんねん!!て感じですが、そんな気分でいます。何だろう、笑った感じとか、空気感もとても素敵だし、バラエティに番宣で出演した時に時折見せる無表情の瞬間とか、そんなとこも含めてとても好きだな、俺は。かつてレギュラーで出演していたラジオ番組・スクールオブロックも毎回楽しみに聴いていたし、何なら好き過ぎてファンレターとかも出したことあるぞ、もうどこがどう良いとか説明出来ないレベルで好きだな、俺は!!!(キモくなって来たのでそろそろこのノリやめよ)と、まあ思わずハイテンションになってしまう位にファン丸出しな訳なのですが笑彼女、かつて歌手としてCDをリリースしていたのをご存知でしょうか。

 

そら(DVD付)

そら(DVD付)

 

 

こちら、2007年発売のデビューアルバムとなった、1st「そら」。続く2009年には2nd「hug」を発売、と精力的に活動していました。残念ながら現在ではこうした活動は休止していますが、これらのアルバム、人気女優のちょっとした企画ものだと侮ることなかれ。枚数こそ決して多くはないですが、どれも音楽好きにこそ聴いて欲しい、びっくりするくらいの名曲・名盤ぞろいなのです。

 

まずは映画「恋空」の主題歌にもなった、彼女の代表曲・heavenly days。センチメンタルで美しいメロディに、透明感のあるウィスパーボイスで切々と歌われるこの曲。「え。。何で急に歌手活動。。?大丈夫なん。。?」と不安もありつつ初めて聴いた高校時代、そのあまりの楽曲のクオリティに、発売当日にCDショップへ買いに出掛けたのを覚えています。正直、ボーカリストとしては決してテクニックで聴かせるような上手なタイプではないと思うのですが、それ故に自身の声の特徴をフルに活かして、不安定な歌声の揺らぎが何とも叙情的な雰囲気を醸し出している1曲。感情をフルに込めたようなその歌唱がとても魅力的で最大の武器として機能していると感じます。

 

また、かの有名なモンゴル800の小さな恋のうたのカバーも実に魅力的な1曲です。どこかで聴いたことがある人も多いのでは。多重録音したボーカルパートが実にシューゲイザーチックな効果を出していて、澄んだ浮遊感ある歌声を更に際立たせています。またこれは彼女の多くの楽曲に共通していることですが、曲のテンポをローからミドル辺りで統一させているのも、声や歌い方に凄くマッチしていて何とも形容しがたい、素敵なフィーリングを生み出しています。そして楽曲提供しているアーティストが、安藤裕子スネオヘアーつじあやのメレンゲのクボケンジ、Charaくるり岸田繁(敬称略)ect..と実に多彩で非常に熱い面々。リリース当時あまり話題に上らなかった記憶がありますが、こうした熱い面子による楽曲に、自身の魅力や武器を最大出力で放出したような彼女の歌。駄作が出来上がるはずもなく、どの作品もヘビロテ確定な名盤ばかり。アップテンポでノリノリな楽曲は少ないながらも、夜の眠る前や、ボーっとしつつひとりでいる時などにヘッドホンで静かに聴きたい、すぅっと胸に沁み込んでくるような素敵な楽曲がたくさんあるのです。

 

さてさて、ドラマが話題になっている今がチャンスや!!!と謎の使命感とファン丸出し加減で疾走した感もしないでもないですが、いかがだったでしょうか。彼女のファンの方、むしろそうでなくても何か素敵な曲に出会いたいという方、是非とも聴いてみて欲しいです。紹介したかった曲がまだたくさんあるのですが、全くあがっていなくて紹介できないのが辛いところですな、個人的に。これからもいちファンとして陰ながら応援していきたい、とかそんなことを思いました。それでは本日はこの辺で。良き日を、ばいちゃ!!!!

 

本日のテーマソング

bump of chiken/とっておきの唄

 

私的、月が綺麗な夜に聴きたい4曲

規則正しき健康生活の為、最近ビタミンCと乳製品をよく摂取しています。はろー、はうあーゆー?かーびーです。最近ネットの記事で見かけた、かつて夏目漱石はI love youを「月が綺麗ですね」と意訳した、という話がとても印象的で、秋というのもあって溢れ出るロマンチックさとセンチメンタリズムに打ちのめされていました。何でも、かつて「我君を愛す」と訳した生徒に「日本人はそんな風に言わない。月が綺麗ですね、と意訳すれば相手に伝わるだろう。」と言ったというお話。日本情緒溢れるとても良いエピソードだなあ、と感心しておりました。ちなみに二葉亭四迷は、yours(私はあなたのものよ)を「死んでもいい」という風に意訳したらしい。こちらも何だかとってもロマンチック。こんなセリフ、一度で良いから使ってみてぇな。。と思うものの、きっと僕のようなものが実際に使ったならば、「え、ああ、そうですね。(何こいつ、いきなりキモッ!!!)」となるのが目に見えていますね、正に完全なるギャグ。そこをこうもロマンチックに決める文豪たちのセンス、とても素敵だなと思った訳です。

 

前置きが長くなってしまいましたが、そんな訳で今回は個人的にチョイスした、月が綺麗な夜に聴きたい音楽をご紹介したいと思います。残念ながらここ数日は天気も悪く、あまり綺麗な夜空を見れていないのですが、会社や学校帰り、夜のお散歩の途中と、綺麗な夜空と一緒に聴きたい、ナイスな曲を趣味全開でご紹介します。

 

https://itunes.apple.com/jp/album/%E9%A7%86%E3%81%91%E6%8A%9C%E3%81%91%E3%81%A6%E6%80%A7%E6%98%A5/160102314?i=160102443&uo=4

 

 

まずはこちら、僕の青春。銀杏BOYZの駆け抜けて性春。溢れんばかりの全力のテンションでひたすら疾走する彼らの超名曲。一歩間違えば楽曲そのものが崩壊しかねない程の剥き出しの演奏の中で、ひたすらに美しくロマンチックなメロディと歌詞が光ります。よくよく考えてみたら、

 

あなたがこの世界に 一緒に生きてくれるのなら 死んでもかまわない あなたの為に

あなたがこの世界に 一緒に生きてくれるのなら 月まで届くような 翼で飛んでゆけるのでしょう

銀杏BOYZ『駆け抜けて性春』より引用 作詞作曲峯田和伸

 

 

と、歌詞が最初に挙げた夏目漱石二葉亭四迷の意訳と通じるところがありますね。ボーカル・峯田氏の歌は、こういう何気ない日常にある出来事や感情をセンチメンタルながらもロマンチックに描き出したものが多い気がします。ちょっとおセンチな夜にひとりでイヤフォンで聴きたい、そんな曲です。

 

https://itunes.apple.com/jp/album/wonderwall/425603157?i=425603173&uo=4

 

 

続いては、伝説的UKロックの雄、OASISの名曲、Wonderwall。ギタリストのノエル・ギャラガーが当時のガールフレンドに向けて書いたとされるこの曲。シンプルな構成で淡々とした印象ですが、それ故にメロディの良さや楽曲の持つ叙情的な面が強調されているように思います。ラスサビでリフレインされるメロディがより切実さを感じさせますね。この曲、歌詞もとても素晴らしいので興味のある方は是非調べてみて欲しいです。ふと遠くの誰かを想うような、そんな気持ちの時に聴きたい1曲。

 

https://itunes.apple.com/jp/album/%E5%8F%8B%E9%81%94%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%95/1186255698?i=1186255947&uo=4

 

日々生活するというのは、老若男女関わらず、戦いの連続です。自分との、ライバルとの、嫌いな誰かとの、世の中との、誰かしらその戦いの渦中にいるような気がしているのですが、そんな日々に疲れた時にふと夜空を見上げながら聴きたくなるのがこちら、エレファントカシマシの友達がいるのさ。ボーカル・宮本氏の魂のこもった歌が「また明日も頑張ろう。。!」とそんな気にさせてくれる名曲。その力の籠った歌詞や楽曲に大切な誰かの顔が浮かぶようで、尻を叩かれるような気持ちになりますね。仕事終わりの帰り道で聴きたい1曲。

 

https://itunes.apple.com/jp/album/i-still-remember/372158613?i=372158720&uo=4

  

最後はこちら、イギリスのロックバンド・Bloc PartyのI Still Remember。楽しげでもあり、寂し気でもあり、何となく懐かしさも感じる、それでいてめちゃくちゃポップ。リフレインされる

 

I Still Remember(僕はまだ覚えている)

 (Bloc Party『I Still Remember』より引用 作詞作曲Bloc Party

 

というフレーズと耳に残るギターのメロディがとても印象的ですね。歌詞は学生時代の、報われなかった恋愛について歌っています。どことなくノスタルジックな曲のイメージと詞がぴったりとマッチした素敵な曲。夜のドライブデートや、楽しく遊んだ帰りに聴きたい曲ですね。楽しい一瞬が過去に変わったとしても、ずっと良い思い出になるような、そんな思い出をふと思い出すような1曲。

 

全部で4曲紹介しましたが、いかがだったでしょうか。どれも思い入れのある曲ばかりなので、コンパクトにまとめるのが大変でした。。笑(その気になれば1曲で1本記事が書けるくらいの勢い)どの曲も、月の綺麗な夜にぴったり合う素敵な曲ばかりなので、そんなシーンでぜひぜひ聴いてみて欲しいです。ちなみに今回は曲単体でのご紹介でしたが、ここで挙げたバンド、他の曲も素晴らしいものばかりなので、興味のある方、ぜひアルバムでも聴いてみてはいかがでしょうか。いやはや、やはり音楽というものはとても良いものですね。まだまだ知らない素敵な曲がたくさんあると思うと、これからのどんな音楽に出会うか楽しみになってきます。では、今回はこの辺で、ばいちゃ!!!

 

本日のテーマソング

The Birthday /なぜか今日は

 

 

規則正しい生活と健康について

はろー、ごきげんよう、かーびーでござる。皆さんいかがお過ごしだろうか。急に寒さが強烈になってきました。日中「暖かいから余裕だろ」と薄着で出かけたら、帰りにはあまりの寒さに震えて、天気に裏切られたような謎の絶望感を味わう、切なさマックスの季節が今年もやってきましたね。少し前回の更新時に「体調が悪い」と書きましたが、それがフラグのように私、見事に風邪にやられておりました。季節の変わり目&職場環境の変化に慣れない生活リズムなどもあり、どうやら弱っていたようです。そうなってくると不思議とメンタルも影響を受けるようで、公私両方においてやたらミスを犯したり、人に迷惑をかけることが多く、とにかく落ち込むことが多かったです。挙句に熱出して寝込み、もううう本当に情けないなあ!と自己嫌悪モード発動しておった訳です。

 

そんなこんなで寝込みながら、ひたすら考えていたのが、規則正しい生活と健康の大事さについて。これ、文字にするとあまりに当たり前すぎて、笑われてしまう気が凄いするのですが笑でもこれら、意外とちゃんと実践して結果を出すのは難しいもので。例えば「早寝早起き!」とか「食事は3食しっかりバランスよく食べて!」とか「寝る前はカフェインやスマホを触るのを控えて快適な睡眠を!」とか「寝る前には食事や作業を控えてリラックスしましょう!」とか他にもたくさんetc....。こういった諸々を皆さんどのくらい実践出来ていますか?ちなみに僕はほとんど実践出来ていません。なんなら「うるせえ!知らねえ!」と反抗期の中学生ばりの反抗精神で不規則で不健康な生活を長いこと送ってきた訳ですが。やはりそうした不規則な生活習慣というものは、その時は良くても徐々に蓄積されていくもので。どうしても不意の体調不良に襲われたり、周りに迷惑をかけることに繋がってしまったりと、リスクを負うことになるのですね。そんな思いもあって「こんなのもうこりごりだぁい!!」と寝込みながら規則正しく健康的な生活を送ることを密かに決意した訳です。

 

といっても、1から100までこれまでの生活習慣をいきなり全部変える、というのはなかなか難しいもので。まずは「バランスの取れた健康的な食生活」と「毎日決まった時間に寝て起きる」の2つに目標を絞って実践中です。これまで本当に出来ていなかったメインとなるのがこの2つで、これさえクリア出来たなら後は比較的スムーズにことが運ぶのではないか、日々の身体の不調が解消されるのではないか、という計画。今のところ大きな問題もなくこなせています。そして乱れきった自律神経が整ってきているのか、持病の片頭痛がこの1週間で起きなくなってきているような気がする。。。これはとってもSo Good!!という訳でまだまだこれからも「目指せ!健康体!」な精神で実践していきたいと思っています。

 

なんだか今回とても個人的かつ取り留めのない内容な気もしますが、これにて終了!あまり囚われ過ぎても良くないような気がするので、程々に頑張っていきたいと思います。ではでは皆さん良い週末を!

 


MONGOL800 / あなたに

 

凹みまくっていた時に、優しい言葉をかけてくれた人がとても多かったのを思い出したので、本日のテーマソングはこの曲。本当の意味で優しい人になれたら良いな、と思います。貰った優しさはそれとなく、少しづつでも確かに返していきたいです。感謝ですな。

 

本日のテーマソング

モンゴル800/あなたに

 

 

苦手意識と成長についての雑記

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか、かーびーです。最近はより寒くなって来て、寝る時に半袖のTシャツ1枚では辛くなって来ました。しかし、秋と言えばライダースとデニムジャケットが着れる!ということで少しワクワクしている自分がいます。季節に合った、好きな服を着てお出掛けするのが、ここ数年とても好きです。

 

最近、特に何でも無いような日常を送っていたとしても、人間というものは日々変わって行くし、成長していっているのだな、ということを考えておりました。かつて「苦手だな、嫌だな」と感じて苦手意識を持っていたものが、時間を経て触れてみると、特に「苦手意識なくこなせるな」という風に意識が変わっているのに気付くことが最近多いです。

例えば、きのこ類が昔大嫌いだったのが、今では普通に食べられるようになっていたり、TVゲームの対戦プレイが弱過ぎるが故に苦手で楽しめなかったのが、今では弱くても普通に楽しめるようになっていたり。運動音痴なのがコンプレックスで、スポーツ全般が大嫌いだったのが今では下手なりに、それも含めて楽しめるようになっていたりなど。例が何とも雑というか、他愛の無い内容で少しアレですが笑

 

でもこれ、どれもかつては凄い苦手だったものばかりで。何なら苦手なものや嫌いなものが多すぎてコンプレックスの塊のような暗黒の学生時代を過ごした側の人間だったのですが。意外とそうしたあらゆるものに対するコンプレックスや苦手意識(リスト作ったらきっと凄い量になるのでここでは割愛します笑)がここ最近、昔に比べて少しづつ減ってきたなと感じるのです。特にこれら苦手意識を持っていたものを克服しようとして、血の滲むような努力をした訳でも無いのに、不思議だな、と笑

 

何の変哲も無いような日常を送っていたとしても、よくよく考えてみたら我々の日常はそうでは無い訳で。生きていれば、大なり小なり困難も壁も悩みもある中で、そういったものを乗り越えて今まで生きて来た訳で。

漠然と「俺はこのままで良いのだろうか。。」というような思いを持って長く生きて来たような気がしているのですが、そう考えると意外と前に進んで来たな、あの悩みや苦しさも無駄ではなかったのだな、と少しポジティブな気持ちになれますね。

 

最近友人と話していたのですが、苦手なことと得意なことで実は大きく差など無いのでは無いか、と思うのです。苦手だと感じていることでも、1つコツを掴んだら意外と簡単に出来た!なんて経験無いでしょうか?そんな調子で、苦手なものも面白く、好きなものはより好きになるような、そんな気持ちで生きていけたら素敵だな、と考えていた今日この頃。最初に書いたように、今現在抱える悩みや嫌なことや苦手なこともいつか嫌じゃなくなる、苦手じゃなくなる、何なら楽しくなる、そんな未来がやってくると考えると少し未来が楽しみになりますね。

 

そんなことを思うままに書いていたら、ふいにブランキー・ジェット・シティ赤いタンバリンという曲を思い出しました。

 

愛と言う言葉に火をつけて燃え上がらす

いくらか未来が好きになる

ブランキー・ジェット・シティ赤いタンバリン』より引用 作詞作曲浅井健一

 

という歌詞がとても好きなのです。面白くない、ノーフューチャー!!な気分になることも多い日々の日常ですが、赤いタンバリンの歌詞のように、未来を好きになれたらとても素敵だな、と思った25の夜でした。たまにはこんな風に思ったことをつらつらと綴っていくのも悪くないですね。

 

 

本日のテーマソング

ブランキー・ジェット・シティ/赤いタンバリン

 

 

私とCOPELAND

皆さん、こんにちは、こんばんわ、いかがお過ごしでしょうか。僕はここのところ、ろくにブログを更新することも無く、怠けた実に怠惰な生活を送っておりました。

これじゃいかん!!ということで、自ら尻を叩いて更新しようと思った次第であります。怠惰な生活を送っていたとは言え、何も考えず、外にも出ず、と言った生活をしていた訳では決してないんだぜ。日々生活しつつ、色々なものに触れ、書きたいことは山ほどあったのだぜ。そこで今回は、いちロックファンとして、最近好きな音楽について書いていこうと思います。

 

暑い夏も過ぎて、いよいよ金木犀の香り漂う秋がやってまいりましたね。さてこの秋が僕は四季の中で一番好きなのですが、皆さんこの秋はどんな音楽を聴いていますか?肌寒くなって少しセンチメンタルな気持ちになるこの季節、僕は連日のように、COPELANDの曲を聴いています。

 

COPELANDは2000年にアメリカフロリダ州で結成されたエモ系ロックバンド。しかしエモとは言っても、その音楽性は世間一般で言われているような、疾走感があってラウドなバンドサウンドに感情的なボーカルが乗って、というスタイルではありません。(初期の楽曲にはまだちらほらとそう言った作風が見られますが)ピアノやストリングスを導入した繊細な音像に、美しくもどこかセンチメンタルなメロディ、そしてボーカルのアーロン・マーシュの儚さを感じさせる、ガラスのような高音ボーカルが彼らの最大の特徴です。

 これがまた、肌寒いこの季節に絶妙にマッチしていてとても良いのですね。一口にロックといっても、爆音で疾走してリスナーの感情に直接訴えかけるようなタイプと、独特の世界観を提示して、その空気でリスナーを包み込むようなタイプと大まかに分けて二つのタイプが存在するように思うのですが、COPELANDの場合は完全に後者のタイプ。聴いていると、どこか違う世界に入り込んだような、見慣れたいつもの景色がどこか違って見えるような、そんな気持ちになってくるから不思議です。

何だかおセンチな気持ちになってしまう、通勤時間や帰り道、休日の昼間などに聴くとびっくりするほどしっくりマッチして、包み込まれるような気持ちになるのがとても心地良いのです。

 

youtu.be

 

紹介したい曲たくさんあるのですが、MV出てこなかったりで全部貼れないのが悔しいところ。。。

いかがでしょうか、聴いているとどこか違う世界にいるような、そんな気がしてきませんか?芸術の秋!ということで、普段音楽を聴かない、という方や何か良いバンドないかなあ、と思っている方、どうでしょうか。まだまだたくさん良い曲があるので、気になった方、アルバム等手に取ってみては。美しいロックに身を任せるのもとても良いものです。ぜひ。

 

本日のテーマソング

COPELAND/no one really wins

 

 

 

「小説 君の名は。」を読んだ

はろー、皆さんいかがお過ごしでしょうか。久々の更新でござる。

映画版の「君の名は。」に引き続き、小説版の方も最近読了したので、今回はレビューを書きたいと思うよ!それじゃ行きまーす!!

 

 以前このブログでも書きましたが、映画を先に観て、そのクオリティの高さから心に残るものがあったので、購入した本作!映画を観た後で読むことで、1度の観賞では理解し切れない部分まで知ることが出来、より深く作品に触れられるような作りになっていると感じました。

小説は基本的に映画同様、三葉視点・瀧視点で交互に綴られています。そこに新海誠氏の、分かりやすくシンプルながら、感情の機微や情景を繊細に描写した文章で描かれる本作。新海監督のファンや読書好きは勿論、普段本は読まないという方も楽しめるのではないでしょうか。また映画を観ていなくとも、小説のみでも充分楽しめる内容になっていると思いました。

 

多くのファンの方と同様、映画を観た後で、補完的に小説版を読む、というパターンでこれまで新海作品に触れてきた私。しかし今回の「君の名は。」に関しては、正直、「小説版はいいかな。。。」という気持ちでいました。これまでの、あえて全てを長々と説明しないような、監督のセリフ回しによって、登場人物の思考や気持ちを想像する余地のあった作品とは違って、思考や気持ちも視聴者に完全に伝わるように描かれていると感じたので。しかし、物は同じでも映像と文章では、その表現手法は違うわけで。「私・俺」の完全な一人称で綴られる文章は、映画の三人称視点(いわゆる神の視点てやつ!)とは違って、セリフ以外の主人公2人の感情や思考も明確になっています。それによって、「そうか、この時三葉や瀧は、こんなことを考えて、思っていたのか!」と内容自体は映画と一緒でも、二度楽しめる作りになっています。映画の後半のスピード感ある展開も、小説ならではの、場面転換を駆使した構造で表現されていて、映像・文章と表現媒体は違うものの、各媒体の美味しいポイントをしっかりと押さえた表現が「流石!」な出来。

 

また、映画で一度観ただけでは「?」になっていた箇所(どうして父である市長は三葉の言葉を信じて市民を避難させたのか、宮水の巫女とは何だったのか、何故髪の毛を唐突に切ってしまったのか等)も小説を読んで理解出来たので良かったです。これまでの監督の小説作品のように、もっと多くの人物の詳細を描いて欲しかった、という感想もあるかもしれませんが、語り手を三葉と瀧のみに限定している点も、個人的にはスピード感ある展開にマッチしていてこれもとても良かった。あえて主人公2人の視点のみを描くことで、スピード感は勿論、より映画の持つボーイミーツガールな雰囲気を強調出来ていると思ったので。映画で非常に印象的だったRADWIMPSの「前前前世」も、作中に音楽は流れないものの、「あ、ここ曲にインスパイアされて書いたのかな」と思えるような箇所があって、これもGOODでした。

 

これまで一貫して「僕と君の世界・大切な人の不在やすれ違い・心の繋がり」というべき、ボーイミーツガールの世界を圧倒的な表現力で描いてきた新海誠氏。作品の大ヒットで何となく敬遠している人も、興味のある方は映画と共に本作に触れて欲しいなと。初期から一貫して描いてきた、ボーイミーツガールの世界を、ぶれないどころかよりグレードアップしたスケールで描ききった名作だと感じました。

 

本日のテーマソング

the pillows/Funny Bunny

「レオン完全版」を観た

ごきげんよう、皆さんいかがお過ごしだろうか。かーびーです。

最近はよく映画を観ています。と言っても、週に1,2本程度で決して多い訳でも、詳しい訳でもないのだけども。

その中で観た「レオン完全版」がとても面白かったので、感想なぞ書こうとPCを開いた訳だ。有名な映画なので、ご存知の方も多いかもだが。

 

レオン 完全版 [DVD]

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舞台はニューヨーク。 心に孤独を抱える、凄腕の殺し屋・レオンが、同じく孤独を抱える少女・マチルダと出会う。「弟を殺した奴に復讐したい」というマチルダと、ひょんなことから奇妙な共同生活をおくることになって~というのが物語の導入部。「あなたに恋したみたい」と言う、マチルダの存在を始めは疎ましく思っていたレオンだが、嫌々ながらも生活を共にするに連れて、誰とも関わらない孤独な心に徐々に愛ともつかない、忘れていた感情が生まれていって。。。というお話。

ジャンル分けするならば、一応アクション映画ということになるのだろうか。職業・殺し屋のレオンのお仕事シーンはどれもスピード感と緊張感があってとてもスタイリッシュだし。けれども、バキューン!!ズバーン!!ウワーヤラレター!!!なアクションシーンに主軸を置いているかというと、決してそんなこともなく。むしろそうしたアクションよりも、青年時代から誰も愛さずに、愛されずにただ殺しの仕事のみを遂行してきた孤独なレオンと、ワルい麻薬捜査官から家族を皆殺しにされた、孤独なマチルダの交流、芽生える愛、絆そして再生に主軸を置いて描いている本作。素直に面白かったし、ラストシーンでは言いようのない喪失感に襲われた。

 

文字にするととても安っぽくなってしまう気がするけれど、愛っちゅうもんは偉大だな、と。絆・繋がりと表現しても良いかもしれない。

レオンは過去に恋人を殺した父親を殺害して以来、殺し屋となり、誰も愛さない、関わらない、全力で日陰を歩くように生きてきた孤独な人物で、対するマチルダも、虐待を受けて育ち、唯一心を開いていた弟ごと家族を皆殺しにされた、孤独な女の子で。

そんな2人の共同生活の場面が、クールで殺伐とした劇中の雰囲気の中で妙にポップで暖かくて、ちょっと笑いもあって印象に残っている。マチルダに唐突に告白されて、飲んでいた牛乳を盛大に噴き出すレオン、とか。マチルダが有名人に変装してそれを誰か当てるゲームしてるシーンとか、何かほっこりとしてしまった。そして全然当てられなくてマチルダに呆れられるという。。笑ていうかこのレオン、普段はクールな殺し屋なのに素は意外と純情でポップなキャラクターなんですね。ギャップ萌えというか、レオン萌えキャラかよ!!!と思った笑

そしてまた印象に残っているシーンが、レオンが大事に育てている鉢植えに関する2人のやりとり。この鉢植え、レオンにとって「自分と同じ根無し草」で「最高の友達」である大事な存在なのだが、それに対して

 

友達だと思うなら公園にでも埋めてやれば良い、きっと根を張るわ。

 1994年公開『レオン』におけるセリフより引用

 

と話すマチルダ。何気ないやり取りなのだが、これが最後の方のシーンで重要な伏線になっていたのだな。ワルい麻薬捜査官のスタンスフィールドからの襲撃を受けて絶体絶命のピンチに陥った2人。そこでマチルダだけでも逃がそうとする場面で、

 

大地に根を張って暮らしたい、独りにはしないよ。愛してる。

 1994年公開『レオン』におけるセリフより引用

 

と話すレオン。この流れがとても感動的で、涙腺をグイグイ押されてしまった。これまで誰とも関わらず、ましてや恋などとは程遠い殺伐とした世界で生きてきたレオンだが、マチルダとの生活の中で、もうこれまで生きてきた世界とはさよならしようと思っていたのだな、と。殺しを仕事とする日陰者から光の差す場所へ、人間へ向かっていこうと思っていたのだな、ととても感情を揺さぶられた。

 

人は1人では生きていけないし、1人でいても結局は1人分の考えや答えしか浮かばないし、何も変わることもないし、成長することもない。ひょんなことから始まった共同生活だけれど、何なら揉めたりもしたけれど、レオンにしてもマチルダにしても、独りぼっちの頃より出会ってからの方がよっぽど生き生きしていて人間らしいよ。そんな過程が丁寧に描かれていて、後半は繋いでいたいと願う人間の切実さ、力強さが画面を通して伝わって来るようだった。

レオンもマチルダも、世間一般的に言ったら決して褒められるような人たちでは無くて。レオンは言わずもがなたくさん人を殺めてきたし、マチルダも子どもなのに喫煙はするわ、酒はがぶ飲みするわ、素行悪いわ、復讐の為にひとりで敵の居場所にカチ込むわで問題だらけなのだけど。それでも誰かといたい、繋がっていたい、という気持ちは、人物や置かれた境遇に関係なく、尊くて美しいそして力強いものな訳で。愛や絆というものは人を変えるし、強くも、そして弱くもする。そうしたものを殺伐といていて、スタイリッシュな空気の中で明確に描いている映画だと思った。とても面白かった、またいつか忘れた頃に観返したいな。まだ観たことない人、お暇な休日にでも観てみたらどうでしょう。僕はとても好き。

 

本日のテーマソング

大槻ケンヂ/GURU