黴ブログ

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LOST IN TIME すべてのおくりものを聴いた

僕はLOST IN TIMEというバンドが好きだ。愛していると言っても過言ではない。周りに「僕(または私)も好き!」という人がいないのでなかなかに寂しいものですが。。ワンマンライブも行ったし学生時代にコピーバンドを組んでライブもしたことがあるし、アルバムが出るたびに購入して聴いているバンドのひとつ。

彼らの初期の楽曲に列車という曲があって、始めて聴いたその瞬間にガツーン!!!と頭を鉄パイプ的なものでぶん殴られた気がして、その時から僕は彼らの音楽の虜になったのでした。

 


列車 / LOST IN TIME

 

これ、今聴いてもめちゃくちゃ良い曲だな、泣きそ。カッコ良いしエモいな。決して華やかなバンドではないし、「イェイ、トーキョーパーリナイッ、ジャスファイ!ウェイ!」なアゲアゲな雰囲気でもないし、演奏自体も特別上手だったり革新的なことをしている訳でもないのですが。どこかいなたい、むしろ泥臭い演奏にがむしゃらでエモーショナルなボーカルで、別れだとか過去の過ちだとか後悔だとかを熱く歌い上げる姿勢に当時の僕は切ねぇ!!でもカッコ良い!!!と惚れ込みまして。そうした彼らの楽曲の世界観と当時の僕の心の周波数のようなものがバチィ!とハマって、それからずっと愛聴しているバンドのひとつなのです。

そんな彼らが出したニューアルバム、「すべてのおくりもの」。今回はそのレビューなんかをしていこうかと思っています。以下僕的ディスクレビューいっくよ!!

 

すべてのおくりもの

すべてのおくりもの

 

 

こちらのアルバム、一聴して最初に思ったのは「別れや後悔や過ちだけではなく、希望と未来についてもこんなに力強く、圧倒的説得力で歌えるバンドになったのだなあ」ということです。初期の作品においてよく歌われていた別れ、迷いや後悔や過ち。これらも全部受け止めて、「それでも歩いていこう!」とひとつの決意と答えが示されているようなアルバムだと感じました。これ、一言で言ってもうめちゃくちゃ名盤なんじゃないかなと思います。

ひと通り聴いて感じたのが何より、全体を通してどの曲もとにかくメロディが凄まじく良いということ。バンドやジャンル、世代なんかも関係なく「良い!」と受け止めて貰えそうな素敵なメロディと、ボーカル・海北氏の説得力のある歌が今作でもこれでもか!と盛り込まれています。そしてその楽曲のバリエーションの豊富さも、海北氏作だけではなくバンド名義での作曲も多数占めているからか、とても魅力的で印象深いなーと。優しくも力強い01.ライラックや05.路傍の石に、今後のライブでのアンセムになりそうな疾走感のある03.アンカー、センチメンタルなメロディが心を掻き立てるようなラブソングの07.トーチシンガーとこれぞLOST IN TIME!な楽曲達がありつつ、オシャレなコード進行でシティでスタイリッシュな雰囲気の08.オクターブに10.太陽のカフスと新機軸の楽曲もあったり。

通常こうした多彩な楽曲が多数盛り込まれたアルバムだと、どうにも統一感の無さを感じてしまうケースがありますが、04.lrisに11.匣の2曲のインスト曲の、実にナイスな配置もあって、非常に統一感のあるとても良い流れで最後まで一切だれずに聴けちゃいます。(これ、何気にすげーことだと思う)そうした中で我々リスナーと同じ目線に立って、「色々あるけれど、一緒に歩いて行こうよ」とそっと背中を押してくれるような楽曲たちが胸に沁みるとても良いアルバムだなと。別れや後悔や迷いや過ちや怒りだとかをぶつけるように歌う時期を経て、それも含めて希望を持っていこうぜ!というスタンスにいちファンとしては結構ジーンと来るものがありますな。「彼らがそう言うのなら、きっと未来も悪くないかもな」、なんて思える。それだけの説得力がある音楽を鳴らしているバンドだと思います。ファンの方は勿論、そうじゃない方々にも是非手に取って聴いて欲しい、そんな作品。

 

本日のテーマソング

NUMBER GIRL/NUM-AMI-DABUTZ